こんにちは、戸取です。
今回の世界選手権はオランダ・Heerdeでの開催です。
アイススケートでオランダが強いのは、オリンピックをご覧になった方にはお馴染みと思います。オランダは「国民、一人一足はスケート靴を持っている」と言われるほど盛んで、オランダを代表するスポーツと言っていいと思います。
冬場には、凍結する川をたどっての200kmのレースがあり、優勝者は生涯栄誉を称えられます。アイススケート場は、平日の夕方でも子どもから70代の老夫婦まで大賑わいです。
オランダの選手の多くは日本と異なり、「冬場はアイス、夏場はインライン」という感じでどちらかの選手ではなく、どちらも選手として取り組んでいます。もちろん、片方だけだったり、トレーニングだけという選手もいますが、両方の競技でそれぞれの世界選手権・オリンピックに出ている選手もいます。近年では、アイススケートにおけるインラインスケートトレーニングの効果が重要視されてきていて、オランダに倣って日本のナショナルチームでも取り入れ始めています。
インラインも非常に盛んで、春から夏にかけて毎週末レースが続きます。多いときには週に2度のレースがある時もあります。僕は2007年にスポット参戦しました。
年齢とレベルで細かく分かれていますが、トッププロのカテゴリには3部4部まであり、選手層の厚さは並ではありません。下部から勝ち上がってトップを目指します。1部にはヨーロッパ圏の世界チャンピオンたちが参戦しており、世界選手権よりも難しいと言われていました。一方でスプリントポイントや成績の下位の方まで賞金が出るなど、継続してレースをこなすモチベーションになっていました。