image

新しい家族を待つシニア動物たちがシェルターで快適に過ごすために!

守るべき小さな命

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

皆さまのお力の元、チャレンジ開始2週間を待たずに、目標金額の100万円を達成することができました!!心より感謝申し上げます。終了まで残り28日となりましたが、第2目標を設定し、サポーターを募らせていただきますので、引き続き応援のほどよろしくお願い申し上げます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アークでは保護する際に動物の年齢、病歴などを確認します。
そこでシニアだから、病気があるから、という理由で断ることはしません。
また怖がりで人馴れしていない動物もできる限り保護します。
(子猫は状況に応じてTNRとする場合もあります。)

野良犬の場合、生後2ヶ月であってもそれまでに母犬の行動を学習し、
怖がりになっている子が少なくありません。

大阪・能勢町にあるシェルターは自然豊かな環境で、住宅地とは生活環境が大きく違います。そのため、子犬には「社会化」がとても大切な経験になります。

今回はフリージーをご紹介します。

 

フリージーは山口県出身の元野良犬で、生後2ヶ月の時に姉妹3匹揃って保護されアークへやって来ました。
その後、社会化のためフォスターボランティアに2ヶ月半預かってもらいました。

初めて会う人からの挨拶、自転車や小さい子供の不規則な動き、建設中の住宅からは工事音もします。今まで過ごしてきた山の中とは、桁違いの環境です。

怖がると無理をせずに帰宅。慣れてきたら少しレベルを上げて学校の近くや幹線道路の近くでバスの姿、音を経験させる。これを繰り返し行い、環境に適応させていきます。

こんな時にありがたいのはフレンドリーな先輩犬の存在。
頼りとする先輩犬の行動を見て学習するので社会化はグンと進みます。

社会化終了後、里親さんからのお声がけを待つためにシェルターへ戻ります。
(シェルターにいる方が多くの里親希望者さんに見てもらうことができるため)

そして、三姉妹で最初にアークを卒業したのがフリージーでした。

しかし今まで1匹で暮らしたことがなく元々怖がりだったこともあり、
環境の変化に適応できずに免疫不全となり様々な体調不良が起こりました。

里親さんはできる限りの医療を受けさせてくれましたが、一向に良くならないフリージーのため、「アークに戻す」という苦渋の決断をされました。


関節の腫れ、発熱、脱毛などの不調が続いていた頃

久しぶりに戻ったシェルターで姉妹に会い、大喜びのフリージー。
投薬をしてもなかなか良くならなかった血液検査の結果がすぐに回復しました。
(炎症反応の数値が驚くほど高かったのが嘘のようでした)

これまでにいろいろな薬を飲み治療にあたってきたフリージーですが、
副作用により肝臓をはじめ、内臓への負担が大きくなっていきました。
2才という若さでさまざまなケアが不可欠となり、アークの中で医療費が特に必要になりました。

美人なフリージーなので、お声がかかることもしばしば。
しかし繊細なケアが必要な上、以前のような症状を発症させない為にも
フリージーと希望者さんのマッチングはより慎重に行わざるを得なくなり、残念ながら
譲渡に結びつかず現在に至っています。

少し人見知りをしますが、人は大好きなフリージー。
今ではオフィスドッグとしてアークの事務所で皆さんをお出迎えしてくれます。


こんな風に子犬のお姉さん役もしてくれます

まだ2才のフリージーですが、たくさんの不調を抱え、投薬を止めることもできません。
この子にも家庭の犬と同じようなケアができるよう皆さまからのご支援を必要としております。

アークではフリージーのようなさまざまな事情から、譲渡が難しい動物たちをスポンサーアニマルとして、その子の為のご支援も募っております。

人と同じように、動物たちもシニアでありながら病気一つなく元気に過ごす子もいれば
若くして病気を発症する子もいることを、この場をお借りして発信させていただきました。
 

美人なフリージーは能勢のオフィスで皆さまをお待ちしております!
(体調によっては会えないこともあります。)
ちょっと人見知りをしてしまいますが、ぜひ会いにきてくださいね。

2019/07/22 11:40