日本にも夏がそこまで来ています。コロナ感染拡大からもう一年以上も経ち、私たちの生活も一変しました。TELLチームはいのちの電話相談(ライフライン)を滞りなく稼働させ、地域に必要なリソース(援助)を提供するため、日々全力で働いています。
コロナ感染拡大以来 、若年層のメンタルヘルスは、様々な理由で多大な影響を受けています。例えば、安全ではない環境下においても自宅に長時間居なければならなかったり、学校に通えずオンラインで授業を受けなければならなかったり、友人に会えなかったり、社会と繋がれなかったり等、理由は様々です。昨年、日本において学生の自殺者数が、過去最高の479名に達しました。TELLに連絡をすれば、話を聞いてくれる人がいる、必要なところにアクセス出来る術を教えてくれる、必要なら安全策を考えてくれる、ということを皆さんが知ることは、とても重要なことです。話を聞いてくれる誰かがいるということが、自殺防止に繋がるという研究結果も出ています。
”Share Your Heart"キャンペーンを通して得た資金で、TELLは、36名の研修生をいのちの電話相談員研修プログラムに参加させ、その過程を修了させることが出来ました。いのちの電話相談でのサポートへのニーズが高まっている今、まさに相談員として独り立ちをして、相談シフトに入ろうとしています。
困難に見舞われている若年層の人々に対応するため、この春初めて、企業、学校、一般、そして専門家の方々を対象に、”コロナ感染下のメンタルヘルス格差:日本での平等を求めて”と題した会議を 、2日間にわたり開催しました。この会議は、女性や若年層の人々が抱えるメンタルヘルス格差に焦点をあてたもので、本当にたくさんの人に参加していただき、会議での情報がいかに貴重であったか、との感想も頂戴しました。
”Share Your Heart"を通して惜しみない援助をしてくださる皆様のような方々からのご支援により、私たちは日本でメンタルヘルスに関する援助を必要とするすべての人々に、それを提供し続ける事ができます。TELLとメンタルヘルスを最優先に考えてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。