こんにちは。岩附由香です。
昨日、ACE主催のセミナーを開催しました。
ガーナのカカオ生産地で児童労働を予防し、すべての子どもが教育を受けられるようになるために、ACEはチョコレートメーカーとの連携も進めています。連携先のひとつが森永製菓の「1チョコ for 1スマイル」の取り組みです。
昨日のセミナーでは、「サプライチェーンのリスクをチャンスに変える~チョコレート業界の児童労働への取組み~」と題し、森永製菓とACEとの取り組みを中心に様々な角度から企業、消費者、社会がWin-Win-Winになる仕組みをいかに作れるかを議論しました。
「1チョコfor1スマイル」は、2008年に森永製菓が他のNGOとはじめた、「キャンペーン期間中の対象商品1箱の売上につき1円を寄付する」という、マーケティングの手法を使って途上国の子どもを支援する社会貢献キャンペーンでした。
2011年にACEが加わったことで、このキャンペーン自体が「カカオの国の子どもを支援する」とよりCSR的な意味合いを含むキャンペーンに進化しました。
これにより、今回のクラウドファンディングで応援を呼びかけている「スマイル・ガーナプロジェクト」も、活動地を増やすことができ、より多くの子どもたちを児童労働から守ることができるようになりました。
しかしそれだけではありません。2013年、このキャンペーンはさらに進化し、ACEが活動するガーナの村でとれたカカオを使ったチョコレートを森永製菓が作り、日本で販売するところまで実現できたのです。
さらに、2014年1月には日本の大手メーカー初となるフェアトレード認証ラベルのついたチョコレートを販売しました。
このようなチョコレートを実現することは、私たちの2009年からの目標でしたので、とても嬉しいできごとでした。
もうひとつ嬉しかったことは、ガーナの支援地の人たちに、実際に自分たちが育てたカカオが使われたチョコレートを、食べてもらうことができたことです!
カカオを作っていても、それをどこの誰が最終的に消費するのか、ガーナの人たちは全くわかりません。チョコレートを食べる私たちも、カカオを作る人たちのことを知ることはなかなかありません。
その見えていなかったつながりが見えるようになり、お互いに感謝しながら、チョコレートを一緒に味わうことができたことは、この協働をまたひとつ上のレベルにあげてくれたような気がします。
ちなみに、ガーナの灼熱の太陽にやられ、チョコレートは固形というより液体に近かった(指ですくって食べていた)そうです(笑)。
ガーナの子どもも、日本の子どもも笑顔になれる。
そこに関わる企業も、消費者も、社会(児童労働の課題解決)も、Win-Win-Winになる。そんなビジネスを増やすことも、ACEが目指していることのひとつです。
現在の到達金額41万3,000円。残り4日で、あと28万7000円。昨日も3名の方にご支援いただきました。ありがとうございます!!
残り期間が少なくなってきました。応援の呼びかけをどうぞよろしくお願いします!!
ご支援はこちらからです⇒http://p.tl/Ziz3
<写真>支援地域で採れたカカオをチョコレートを食べるカカオ農家の人たち。自分たちが作ったカカオでできたチョコレートを食べて、とっても喜んでいました!(2013年2月)
<写真>今年1月に発売された国際フェアトレード認証のチョコレート。ガーナの村の子どもたちと一緒に。原料に使われているカカオマスは100%、ガーナの支援地域で採れたカカオでできています!