2025年7月5日(土)ー6日(日)の2日間にわたり、山梨県河口湖近くのフジプレミアムリゾートで「キャンプカレッジ2025」を開催いたしました。
2024年末に行ったGREEN FUNDING「キャンプカレッジ2025 開催支援のお願い」(ステランティスジャパン株式会社(アバルト))を通して129名の方々からご支援いただき、当初の目標100万円を大きく上回る1,647,000円のご寄付をいただきました。皆さまのあたたかいご支援のおかげで、無事に開催できましたことを心より御礼申し上げます。
今回参加したのは、小児がん経験者11人とその家族、計36人。開村式ではやや緊張気味だった子ども達でしたが、グラスハープの第一人者・大橋エリさんと音楽プロデューサーの油井誠志さんのリードによる「音で仲間とつながろう」で合奏や音遊びが始まると楽しそうな表情に!クリニクラウンさんのユーモラスな活躍もあり、笑い声のあふれる時間になりました。
エッグシェイカーや楽器でリズムにのりながら家族紹介
グラスグロッケンの演奏に挑戦!
メインとなるアクティビティの「ふりかえりビーズ」は、アメリカ発祥のアート介在療法「ビーズ・オブ・カレッジ」の一種。輸血した時は赤いビーズ、髪が抜け始めた時は顔のビーズなど、がん治療の処置や治療を意味する色とりどりのビーズでつないでいきます。
がん治療の処置や治療を意味するビーズをつなぐことを通して、自分が乗り越えてきた治療を振り返り、自己肯定感の醸成を目指します。入院先の病院では導入がなかったり、治療時に幼くて参加できなかった子ども達にとって、初めて治療した自分と向き合う時間となります。
きょうだい達もまた、「きょうだいビーズ」をつなぎながら話し合う中で、治療中の子ども中心になった家族の中でどのように感じていたのか、過ごしてきたのかを自分自身を振り返り、気持ちを言葉にし合う時間を持ちました。
グラスグロッケンの演奏に挑戦!
夜はグループに分かれて、闘病を通して感じたことを当事者同士で共有するピアトーク、親としての気持ちを伝え合うペアレントナイトを行い、それぞれに同じ経験をした仲間として話が弾みました。
==================参加者の声より==================
「0歳児の時に病気になったので、いつ話そうかと考えていましたが、今回の参加が良いきっかけになりました。子どもと一緒に治療のことを振り返る時間が持てたのがありがたかったです」
「きょうだいが同じ経験をした友達を作れたことが良かったと思います。きょうだい同士、いろいろ思うこともあるはずなので、自分ひとりじゃないと感じられたら、と」
「ピアトークで他の家族と交流できて、同じような大変な時期を乗り越えているので、普通の生活を送れるようになっていくことの喜びやつらさをわかりあえてうれしかったです」
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今回、小児がん経験者を含む、多様な経験を持つ高校生たちが「こどもリーダー」として参加してくれました。合唱をリードしたり、一緒にビーズをつなぐなど、参加者が楽しく過ごすためのサポートに大活躍でした。
最後に、医療監修及び同行いただいた東京都立総合医療センターの湯坐有希先生、医療従事者の方々、認定NPO法人日本クリニクラウン協会、大勢のボランティアの皆様、開催にご協力いただいたフジプレミアムリゾート、ご支援いただいたスポンサー企業や関係者の皆様にもあらためて御礼申し上げます。
シャイン・オン!キッズ スタッフ一同