2020年11月8日。群馬県中之条町で「第20回伊参スタジオ映画祭」が開催されました。
(当日のステージ上の様子)
新型コロナウィルスの対策として、これまでに行なってきた木造校舎・伊参スタジオから町内の文化ホールに場所を移し、例年のような広い告知も行わず、シナリオ大賞結果発表もzoomで行うなどいつもと違う映画祭でありましたが、町内外より例年と同数かそれ以上のお客様に足を運んでいただきました。
(会場内の様子)
今回は1日かつ午後からというコンパクトな映画祭になり、その主軸は当然このシナリオ集と関連した「シナリオ大賞」関連作品でした。zoomで行われた結果発表では特別な社会状況になった今年、例年よりも多くのシナリオ応募があったことが語られ、「ジャンルもさまざま、読み応えのある作品が多かった」という審査員コメントも複数聞かれました。
シナリオ大賞結果発表に続いては、昨年のシナリオ大賞受賞作、短編の部・藤谷東監督『在りし人』と中編の部・中野優子監督『キリノシロ』の上映が行われました。戦後、兄の戦死によりその弟と妻が婚姻、その夫婦の葛藤を描いた『在りし人』。ラブホテルを経営する祖母の家に越して来た少女の切ない心情と一夏の友情を描いた『キリノシロ』、どちらも素晴らしい映画で、両監督とも堂々とした舞台挨拶をされました。この2作品については、このファンディング達成で制作するシナリオ集に収録されますので、どうぞご期待ください。
(上映後、舞台挨拶を行うシナリオ大賞2019短編大賞の藤谷東監督)
(上映後、舞台挨拶を行うシナリオ大賞2019中編大賞の中野優子監督)
そして、こちらもシナリオ集に収録されるシナリオ大賞2018、短編の部・胡麻尻亜紀監督『15歳の総理大臣』と、中編の部の大賞受賞監督である笹谷遼平監督によるドキュメンタリー『馬ありて』(シナリオ集には、笹谷監督による中編の部大賞作『山歌』が収録されます)の上映をもって映画祭は終了。
(当日の映画祭実行委員会スタッフの様子)
今回の映画祭のキャッチコピーとなった「それでも、映画は続いていく」の文字通り、来年の映画祭へのバトンを渡したのでした。(ファンディングには来年の映画祭チケットの返礼品を含むコースもあります。来年こそはぜひご来場ください!)