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PRELIBRI出版プロジェクト
写真家・一之瀬ちひろ
『STILL LIFE』写真集制作

リプリントする日々

来週の入稿に向け、リプリントする日々。
暗室作業経験者なら誰でも知っていることだけど、
プリントはバットに入って水に浮かんでいる状態が一番きれい。
暗室で個展を開催したいと主張する人の気持ちもわかる。

暗室作業は、印画紙に焼き付けるたった数秒の集中と、
印画紙に像が浮き上がるのを待つ時間のくりかえし。
暗室作業のこの極限まで集中するでもなく、散漫に作業に向き合う感じは、
考えてみればとても独特な有り様だな、と思います。

そうしてふと窓を開けると、日が暮れていたりして、
時間の感覚が全くおかしくなる。
数秒間という間隔の作業を繰り返しているだけなのに
一日が終わっていくことに、驚く。

さて、今日はこのくらいにします。

PRELIBRI 一之瀬

2015/06/23 18:30