はじめまして&こんにちは。
Photo Life Laboratory ULYSSESの魚住と申します。
これから、このCHESPOCK(チェスポック)がどうやって形になってきたかを、関わったスタッフが様々な立場からお話していきたいと思います。第一回目の今日は、「そもそもなぜCHESPOCKを開発しようと思ったのか?」そのきっかけをお話します。
ことの発端は、僕がスポーツジムに通いだしたことに始まります。
ジムは、職場から歩いて15分、自転車なら5分の場所にありました。つまり、自転車で行ったほうが楽ってことです。
そこでロードバイクで通うことにしたのですが、荷物を運ぶ場合、自転車ですから両手がフリーになる必要があります。自然な流れで、ジム用品はバックパックに入れて背負うことになりました。
中に入れるのは、トレーニングウエア、シューズ、タオル、着替え、施設内で使うミニバッグなど。あとは、財布とスマホとキーケースですね。
これらが無理なく入り、しかもきちんと分別できて使いやすいバックパックを探した結果、The North Faceの「ACCESS PACK 02」を選びました。
さて、ジムに行く日は、まず途中にあるコンビニに寄ってプロテインドリンクを買うのが習慣になったのですが、精算時にバックパックを背中から下ろし、財布を出して支払いをして、またバックパックを背負い直します。
次にジムに着くと、受付で財布から会員証を出して提示するために、またバックパックを下ろしてゴソゴソする。ジムから出るときも、同じ手順が必要です。
さらに、ジムの駐輪場で精算するときにも小銭が必要なので、またバックパックをおろして財布を出して…。
この、財布を取り出す時に必ず発生する「バックパックを下ろす→財布(スマホ)を取り出す→しまう→バックパックを背負い直す」というルーティーンが、どうにも面倒だと感じるようになりました。
一度気になり始めると、他のことまで気になりだすもの。
精算時だけでなく、会社や家の鍵を開け締めするためにキーケースを出す時や、一瞬だけスマホを見たい時など、ちょっとしたことで頻繁にバックパックを下ろして背負い直す必要があり、この避けられない「儀式」は、思った以上にストレスになりました。
これ、ただ道を歩いてるだけなら、人によってはそこまで面倒じゃないのかもしれません。大きなポケットがいくつもついている服を着ている人であれば、スマホを胸ポケットに入れたり、財布をヒップポケットに入れたりすることもあるでしょう。
けれども、自転車に乗る場合、漕いでいるうちにヒップポケットの中身がずり上がってきて落としてしまったり、ズボンの前ポケットにものを入れることで生地が突っ張ってペダリングの邪魔になったりするので、どうしても、持ち運びたいものは全部バックパックに入れてしまうんですよね。(夏場はお気に入りのレザーの財布が汗まみれになってしまうので、ポケットには財布を入れたくない…という思いもありました)
つまるところバックパックという道具は、疲労感なく物をたくさん運べ、両手がフリーになるという大きなメリットがある反面、使用頻度が高いものも低いものもすべて一緒に入れるので、「頻繁に使うものをちょっと取り出してササッと用を足す」という使い方にはかなり向いていないという結論に至ります。
そこで「使用頻度が高い小物だけ、バックパックから分離しておきたい」と思うようになりました。僕の場合で言えば、財布・携帯・キーケースがそれに当たります。
その3つを、小さなボディバッグに小分けして、胸の前に下げとけばいいんじゃないか?と、思ったわけです。単純ですね(笑)。
今や世の中にボディバッグ的なものなんて山のようにありますから、最初は市販のボディバッグで自分の用途に合ったものがあるだろうと、軽く考えてました。
ところが探しはじめたら、要件を満たすベストなものが、ありそうで無いということが分かってきたんです。
(次回)欲しいバッグの具体的な要件とは?