ガーナのスパイス「パラダイスシード」を
日本でより広く販売するために加工場を作りたい!

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のプロジェクトはanother life×GREEN FUNDINGのコラボ企画です。
越出水月さんのインタビュー記事はページ最下部からご覧頂けます。

<イベント開催情報>本プロジェクト起案者の越出水月さんが登壇される、トークショーを行います。
another life×GREENFUNDING by T-SITEトークショー@二子玉川蔦屋の詳細はこちら

こんにちは、株式会社シェアトレードの越出水月です!ガーナのスパイス「パラダイスシード」の生産・加工・輸出入・販売を行っています。
2012年に初めてパラダイスシードに出会ってから3年、去年の夏にようやく販売を開始しました。
今はまだネット販売やレストランへの卸売のみの取り扱いです。
実は大手輸入品小売店やレストランから、お話をいただいたりすることもあります。
でも現状では扱っている量が少なすぎて、そのお話に対応することができていません。
もっと日本で販売していくためには、高品質のパラダイスシードを大量に安定して生産する必要があります。
もしそれが実現すれば、ガーナの小さな町に雇用を生み出し、彼らの生活を豊かにする手助けをすることができます。そのために、パラダイスシード加工場を建設するこのプロジェクトを立ち上げました。

パラダイスシードとは?

Paradise Seed(植物名Grains of Paradise)は食品としては日本初輸入のショウガ科のスパイスです。
ゆずやライムのような柑橘系の爽やかさと、胡椒や山椒のようなぴりっとした刺激、ジャスミンやくちなしの花のような豊かな香りが同時にすることが特徴です。

現地では古来よりスパイスとして料理に使われると同時に、頭痛や歯痛、リウマチ、咳、胃潰瘍、滋養強壮の生薬として使われるほど、効能があると言い伝えられています

日本ではなじみがありませんが、欧米では、料理はもちろん、リキュールやビールの香りづけに、香水や化粧品に使われています。
日本でも一般的に売られているジン「ボンベイ・サファイヤ」やビール「サミュエル・アダムス」、たばこの香料にも使われていて、我々も知らずに口にしていたりするかもしれません。
なんとなくクロモジにも似た味がして日本人の味覚にもすんなり溶け込む繊細さを持ちつつも、でもどこかエキゾチックな個性的な味がする魅力的なスパイスです。

誰も知らない中での長期滞在。生きていく上で大事なことを教えてくれた人々。

初めてガーナを訪れた時、パラダイスシードが地面に直接並べて干され、その上を山羊や鶏が歩き回る様子を見てびっくりしました。
自由にうろうろする動物たちがなめたり、かじったり、その上に糞をしていることもありました。雨が降ってもそのままで、カビが生えたり、そもそも虫が喰った実も乾燥すれば同じこと、と一緒に干してあることもよくありました。最初にサンプル輸入をした時には、虫や石や砂が1割近くも入っていたのでした。


買い取ったパラダイスシードに混じっていた腐ったり、虫が喰っていた実。これが1割ほどあった

せっかくの美味しく魅力のあるスパイスでも、この品質では自信をもって販売できない、誰かがガーナで農家と一緒に加工しなくてはいけない、ということで、収穫時期も農地もしらないまま、1人ガーナに乗り込みました。
そこから半年、市場でパラダイスシードを売っているマダムたちに聞き込みをして農地を捜し、ぼろぼろなハイエースを改造したローカルな乗り合いバスに揺られて700kmのオフロードを砂埃まみれで移動したことも。ガーナ中を飛び回り、次の年に行く頃には心の底から「ただいま」と言える人たちができていました。そのことに気づいた時、どうしてもこの人たちと一緒にパラダイスシードを作って売っていきたい!「かわいそうだから助けになりたい」という気持ちではなく、一緒にいて楽しい、生きてく上で大事なことに気づかせてくれる、優しさやおせっかいをたくさんくれるこの人たちに、私も自分にできることで返したい!と思うようになりました。

カカオ国ガーナの現状

ガーナはカカオの国です。
世界第2位(国際カカオ機関ICCOカカオ統計2013/14)の生産量を誇り、日本で消費されているカカオの70%はガーナ産ですが、カカオ農家の経済は楽なものではありません。年2回の収穫期以外は別途収入の手段を探すため、出稼ぎをしたり、金の違法採掘をしたり。政府系組織が一括でカカオ豆を買い上げるので「質より量が大事」と、違法な農薬を使ったり、味や香りは正直あまり気にしないで作られています。

みんな子供の教育のため、家族のためにと、お金を稼ぐのに必死ですが、なかなかこのスパイラルからは抜けられないのが現状で、「私たちアフリカ人だから、ここは途上国だから、しょうがない」という気持ちがどんどんと彼らの心の中に根付いてしまっているように私には感じられました。

長年続く、このカカオの「質より量」というシステムと、そこからの抜けられなさが従来のパラダイスシードの劣悪な品質と「どうせ」というあきらめの気持ち、新しいことにチャレンジしようとしない姿勢に影響しているような気が私はします。

そんな彼らが、カカオ農園の木の下にこのパラダイスシードを植えることで、農地を買い足すことなく収入を増やす手段として、品質が良ければ高く売れるということ、工夫して努力すれば、そのした分だけ見返りがもらえる、付加価値がつけられれば高く売れる、ということを身をもって知る機会になればいいなあと思っています。


↑カカオ農家とサポートしてくださるガーナ大教授たちと。カカオ農園にて。

いざ、製品つくり。

虫の喰っていない、腐っていない実を選別しての買い取り、効率的に種を取り出して乾燥させる加工法、加工場所の確保、輸出の方法、そして一番大事な、一緒にこういった一連の想いをシェアしてくれて信用ができて潜在能力のある人たちを探すこと。

まずは動いてみないと何も始まらない、誰もついてこない、うまくいくかいかないかもわからない。そういう中で、場当たり的に突っ走っていったら、農家や学生や主婦や、いろんな人がやってきてくれました。ガーナ流ののんびりも荒っぽさもあったけれど、初日は5時間かかった作業が3時間になり、翌日には1時間になるほどの能力を発揮してくれました。私たちと彼らの相性が良かったのかもしれない、運がよかったのかもしれない、そんなに高くない賃金だったけどそれにつられたのかもしれない、でもずるしたりなまけたりするような人たちじゃなくて、一緒に作業して疲れ果てている私に元気もくれて刺激もくれるような、そんな人たちでした。このお金で息子にイースターのプレゼントを買う、授業料の足しにする、教科書を買う、そんな話を聞いていると、このビジネスが大きくなってうきうきを胸に帰宅できる人が増えればいいな、彼らの選択肢が増えればいい、と心底思いました。


↑ガーナのカウンターパートと輸出スタッフたち。去年の出荷の様子

日本でもっと認知度を高め市場を拡大して、ガーナでの生産量を増やし、安定供給をするために。加工場を作りたい!

今はガーナの人の好意に甘え、収穫時期だけとある場所を間借りをして加工場として使わせてもらっています。急場しのぎの加工場での作業は限界があり、日本で販売やコラボレーションのお話が来ても、生産量が少なくて対応することができていません。また作業するスタッフにとっても、手狭だったり不便だったりする面も。扇風機もなくて汗をびっしょりかきながらの作業はスタッフの健康にとっても、効率の面でも、衛生の面でも良いとはとても言い難い状況です。

エアコン付きの工場、なんては言いませんが、網戸があって風が抜けて、ある程度の広さがあって電源があって扇風機が使えて、ガーナのみんなの大好きな音楽をかけながら作業ができるような場所がほしい。

加工場ができれば、日本での販売の選択肢も増えます。さまざま会社とのコラボレーション、製品への加工が可能になり、単価が下がれば店舗でも販売できます。日本での認知度や市場が広がれば、ガーナのみんなの収入も増える。雇用も増える。加工場のある町の産業になるかもしれない。職にあぶれふらふらとしている若者たち、子供や家族を支えるお母さんたち、1人でも多くの笑顔が見られることを願っています。


↑パラダイスシード農家さんと収穫したばかりの実

ビジネスで社会貢献したい。かかわる人みんながパラダイスになるようなビジネス。

正直、このクラウドファウンディングが成功しなくても、加工場は建設する予定です。でも始めたばかりのこの弱小株式会社では全額を負担することが厳しい状況にあります。

そこで私たちの気持ちに賛同してくださる方、支援してくださる方を募り、お願いをしてみることにしました。

「目標に向かってそれぞれが自由でクリエイティブにかかわっていく」というシェアトレードのスタイルに賛同してくれた人たちが自然と集まり、一つのことに向かって自分なりのスタイルで取り組んでいく。それが私たちの理想のあり方です。どうかそこにクラウドファウンディング支援という形で参加いただけないでしょうか。

具体的には、土地賃料、建設資材費用、人件費、土地開墾費、水道・電気を敷くための費用、等で最低250万円ほど必要です。


↑加工場予定地

目標金額はまずは50万円です。これは2年分の土地の賃料です。
第2目標は100万円、土地開墾や基礎工事のお金です。重機使用料なども含みます。
次は150万円。実際に建物を建てることができます。ブロックや屋根などの材料費と人件費です。
さらに、200万円あれば水道や電気を引くことができます。
そして最終目標は250万円。窓や網戸、ドアなどの内装、作業台や棚、洗浄用の水槽を入れられます。

皆様、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします!


↑建設イメージ。ガーナはではこんな建て方をします。

リターン

▼3,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・オリジナルステッカー

▼5,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・シェアトレード主催イベントへの参加割引券(1000円×3回分)
・ガーナビーズ詰め合わせセット(小)

▼5,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・パラダイスシード1本
・ガーナビーズ詰め合わせセット(大)

▼10,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・シェアトレード主催イベントへの参加割引券(1000円×4回分)
・加工場に貴方のお名前を刻印します
・都内にて開催予定の建設記念パーティーご招待(パラダイスシード1本お土産)
※今年12月の土日に開催予定

▼30,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・シェアトレード主催イベントへの参加割引券(1000円×5回分)
・加工場に貴方のお名前を刻印します
・都内にて開催予定の建設記念パーティーご招待(パラダイスシード1本お土産)
※今年12月の土日に開催予定
・フードコーディネーター越出水月が、ガーナ料理教室を貴方のお家で行います
※東京近郊以外の方は別途交通費を頂戴します。不可能な場合は、あなたのためにオリジナルパラダイスシードレシピをお作りします。

▼50,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・オリジナルステッカー
・ガーナビーズ詰め合わせセット(大)
・シェアトレード主催イベントへの参加割引券(1000円×10回分)
・加工場に貴方のお名前を刻印します
・都内にて開催予定の建設記念パーティー2名様ご招待(パラダイスシード5本お土産)
※今年12月の土日に開催予定
・フードコーディネーター越出水月が、ガーナ料理教室を貴方のお家で行います
※東京近郊以外の方は別途交通費を頂戴します。不可能な場合は、あなたのためにオリジナルパラダイスシードレシピをお作りします。

▼100,000円
・ガーナからお礼のお手紙をお送りします
・シェアトレード主催イベントへの参加割引券(1000円×10回分)
・加工場に貴方のお名前を刻印します
・都内にて開催予定の建設記念パーティーご招待(パラダイスシード5本お土産)
※今年12月の土日に開催予定
・フードコーディネーター越出水月が、ガーナ料理教室を貴方のお家で行います
※東京近郊以外の方は別途交通費を頂戴します。不可能な場合は、あなたのためにオリジナルパラダイスシードレシピをお作りします
・新しく建設する工場のオープニングイベントで主賓としてお出迎え、ガーナをご案内します
※現地集合現地解散です

another life 越出水月さんのインタビュー記事はこちら。

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