桃山晴衣『にんげんいっぱい うたいっぱい』の制作は、遅れつつも粛々と進行しています。
アートディレクションを手掛ける巨匠・杉浦康平氏は、妥協を知りません。カバー色校が校了した後、本文ビジュアルページが難航しました。ビジュアルページのうち「写真帖より」は特色2色、同じくビジュアルページの「桃山晴衣自筆の宮薗節（みやぞのぶし）譜「鳥辺山（とりべやま）」」は特色4色の掛け合わせ。複数の色を試し、理想の色が出るまで色校を重ねました。写真は「写真帖」の色校途上のもの。最終がどれに決まったかは、本が完成したときのお楽しみに。

この色校もようやく終わり、「巻末クレジットプラン」「スペシャルプラン」を支援していただいた方々のお名前を奥付に入れて、フランス装の製本に入っています。当初の5月末刊行は残念ながら間に合わず、6月下旬発売をめざしています。

こうした丁寧な本づくりはどうしても印刷費が嵩み、50万円とて一部の負担にすぎません。少しでも印刷費をまかなえるように、引き続き支援してくださる方を募集しております。「巻末クレジットプラン」は締め切りましたが、「未収録の座談会のミニブック」プラン、「特製ポストカード・セット」も加わるプランは6月15日まで受けつけています。

どうぞよろしくお願いいたします。