『堀越千秋画集』編集の進捗状況をお知らせいたします。
早いもので堀越が亡くなってから、あっという間に半年が過ぎました。昨年、マドリッドに駆けつけたのは10月11日、それからちょうど 7ヶ月後の、5月11日 再びマドリード郊外、アルコルコン(Alcorcón)の彼のアトリエを訪ねました。
季節は肌寒かった晩秋から、花咲き乱れる春に。主を失ったアトリエは、そのままに残されていました。画家のアトリエですから、その片付けも一筋縄ではいきません。アトリエの片付けを奥様と一緒にし、画集作成に必要な資料も見つけだすことができました。
堀越の住んでいた街、アルコルコンの教会の屋根に、こうのとりが住み着き巣を作っています。奥様はこの鳥を見るのが、大好きなんだそうです。こうのとりの新しい家族が増える頃には、堀越千秋の画集を届けに行きたいと思っています。
5月末からは、画集収録の原画の撮影が再び始まります。刊行までほぼあと1年、編集に残された時間はそう多くはありません。鋭意、編集作業に邁進中です。どうぞご期待ください。(大原哲夫)
堀越のアトリエのあるアパート玄関で、アトリエは2F(日本流にいえば3F)2017.5.15 photo ©T.O’hara
堀越のアトリエ
2017.5.12 photo ©T.O’hara
アルコルコン、教会の屋根の上のこうのとり
2017.5.17 photo ©T.O’hara