木の文化を育んできた木の国 日本は、フィンランドやスウェーデンに次ぐ世界でも有数の森林国ですが、木材自給率は約30パーセントで使用する木材の約70パーセントを輸入に頼っています。また、生活様式の変化による西洋化により、建具職人が激減し、古き良き日本の暮らしの様式や伝統文化が失われようとしています。
そこで、もっと身近に国産材を利用した建具や家具における、新しい考え方、また手軽に取り入れる方法がないかと考え、木材加工の専門業者や職人、建築士やデザイナー、プロデューサーや薬剤師などが中心メンバーとなり、日本の風土に適した建具を和洋の垣根を超え、また新しい用途やデザインと機能性を備えた商品として開発いたしました。
ー THE MAJIKIRI PROJECT ー http://majikiri.org/#jibun_address
ひとつは、新しい用途の間仕切りのご紹介です。
欧米にはパーテーションという文化がありますが、衝立は日本で独自に発展した間仕切りの文化です。
衝立は壁のかわりに空間を分ける道具として、気配を感じつつもプライバシーを確保するという、日本の暮らしに根ざしてきましたが、ミニマムな間仕切りが何とかできないものかと、デスク上で用いる間仕切りを開発いたしました。
IFFT2018 国際家具見本市である、インテリアライフスタイルリビングにJIBUNADDRESSのプロトタイプを発表しました。
日本の伝統的な建具、間仕切りを現代のライフスタイルに合わせ、空間を圧迫感なく適度な間で分ける間仕切りは、リビング学習するお子様や、個々が何か集中する時間や作業を行いたいとき、そして、フリーアドレスが導入されているオフィスのデスクをあっという間にマイデスクに早変わりさせることができます。国内外の方から「発想がユニーク。そして美しく、それでいて機能的」と評価をいただきました。
JIBUN ADDRESSはヒノキでできています。天然木は、私たちにひらめきと癒しを与えてくれます。癒しの科学的側面を一言でいうと「鎮静」木に含まれる精油がもたらす香りはストレスで高まった交感神経を抑え、また副交感神経が有意に高まり、集中力が高まり、疲労回復が早くなります。
JIBUN ADDRESSはその天然木の良さをふんだんに味わっていただくため、敢えて内装において一切塗装をしていないため、ほっとする香りを楽しむことができます。また手触り感を大切にするため、外装もナチュラルな塗装に仕上げています。
【ご注意】
※木は削ったときに一番香りを放ちますが、経年の中で香りは少しずつ薄れてまいります。
※無垢材は呼吸をしています。湿気や湿度の関係でくるいが生じますので、水に濡らしたりしないようお願いいたします。
※ヒノキは柔らかい木です。その分暖かく手触り感が良いのですが、固いものが当たったりすると傷や凹みがつきます。小さな傷は、傷ついた部分に水を含ませると元に戻りますが、大きな傷や凹みは治りませんのでお気をつけください。
※こちらはオフィスやご家庭など、インテリアとしての間仕切りです。天然木を使用しており、防水加工等、屋外で使用される場合の製品の保証はいたしかねますので予めご了承ください。
コミュニケーションとコンセントレーション
通常の間仕切りは、空間や部屋を仕切るものですが、JIBUN ADDRESSはデスク、あるいはテーブルを仕切ることによって“自分だけの空間”を作ることができます。
【寸法】W:500mm × H:400mm× T:100mm ※折りたたみ時
【素材】
もうひとつは、日本の建具の伝統技法、組子細工を用いたプロダクトです。
組子とは、細い木片を組み合わせて緻密な幾何学的紋様を生み出す木工の技術で、欄間や障子などの意匠として用いられてきましたが、古来一点物で数十万から数千万する手の込んだプロダクトも和室の減少とともに組子職人も激減。
元来日本の四季折々の花々や自然の文様で、デザイン性の高い組子細工をご紹介できないものかと建築家×組子職人のコラボで実現いたしました。
KUMICO 日本の伝統 ー 組子ー http://www.kumico.org
これまで空間を間仕切る建具の領域から身近に使っていただけるもの、手に取ることや持ち運べるものを想定したものを考えました。
ヒノキのぬくもりや組子の柄のきめ細かさをダイレクトに感じられ、和空間だけでなく洋空間にもマッチするデザイン性の高い商品です。
組子は障子や欄間など、建具の一部に組み込まれる細工のことでその歴史は鎌倉時代まで遡ると言われています。
組子の柄は200種類以上もあり、その多くは花や葉など自然や四季をモチーフにしてデザインされたものが多く存在し、住まいの中にも自然を取り入れようとする先人たちの美意識を感じることができます。
その精緻な細工と柄はとても美しくまさに職人技の領域です。
組子の意匠は通常和空間に用いられることが多いのですが、建築家 森吉 直剛氏の手により、その魅力を身近に、そして存分に引き出したプロダクトとなっています。
今回は、試作や展示会を通じて人気のあった「七宝」と「桜亀甲」の二つの組子柄をリリースいたします。
ギフトやお部屋のインテリアにどうぞ。
※アイデア次第でさまざまな用途にご利用いただけます。
※LEDキャンドルは付属しておりません。
JIBUN Address・組子のイエに用いられる素材は、天然木材ヒノキで非常に柔らかい木材です。集中的に荷重をかけたり鋭利なもので刺しますと凹み、変形などの原因になります。
JIBUN Addressの外装については自然塗装を施してありますが、内装部分や、また組子のイエはヒノキ独特の香りを楽しんでいただけるよう無塗装で仕上げております。
経年とともに自然のヤニがでてまいることもありますが、それも味としてお使いください。
天然木は呼吸をしておりますので、温度や湿度によってわずかに膨張と収縮を繰り返します。よって組子のイエの屋根部分に浮きのでてくる場合もございます。ご了承くださいませ。
※直射日光や湿気水分の多い場所は避けていただけますようお願いいたします。
商品の発送後の返品、返却等はお受け致しかねます。
商品の品質には万全を期しておりますが、万が一商品に破損・汚損があった場合、注文と違う商品が届いた場合は、送料弊社負担の上、速やかに代替品をお届けさせていただきます。