11ch 880W出力対応のダイレクトエナジーアンプHD搭載
パイオニア史上最高峰の音を奏でるAVアンプ「SC-LX904」
150台限定販売

【パイオニアSC-LX904】残り2日になりました。(本日はご支援者から頂いたお問い合わせのご回答)

ご支援者さま

お世話になっております。

本日は、ご支援者さまから頂きました、以下のご質問内容と回答をご紹介します。

①定在波制御のグラフ読み取り方とチューニング方法について。
②残響特性のグラフ読み取り方とタイムポジションの変化について。

①まず、定在波制御の説明から行います。

天井と床、壁同士などの平行面が存在しますと、音の波がその両面で行き交い、定在波(決まった周波数のが大きくなる:その部屋の固有周波数)が発生し、音質に大きな影響を与える要因となっています。この定在波の中でも、特に低域に発生する定在波、例えばホームシアターを設置している室内の天井の高さが3m程度とすると、60Hz~125Hzあたりに発生するものは、一般的な音響処理では除去することが非常に困難で、これまではその悪影響を残したままで音を聴くしかありませんでした。「MCACC Pro」では、この不要な定在波を大きなものから三つまで捕捉。逆特性の補正カーブを与えることにより、その影響を排除することを可能にしています。

以下の図が定在波制御がONの時とOFFの時の、部屋の周波数特性のイメージになります。ONにしますと、その定在波の周波数帯域を減衰させるように制御させます。

つまり定在波制御のグラフは、定在波が発生している周波数と、ONにした場合のその周波数の減衰量を記載しております。

しかし、60Hz~125Hzという周波数は、音楽でいうと、低域の美味しい部分になりますので、減衰させると低域が物足りなくなる場合もございます。ですので、まずはMCACC Proで測定された後、定在波制御のONとOFFで音楽をお聴きになり、どちらが良いかをご選択いただければと思います。OFFよりONが良いが、OFFの低域も欲しいという場合は、減衰している量を少し減らして頂くと、お気に入りの調整になると思いますので、お試しいただければと思います。

 

②残響響特性のグラフ読み取り方に関しては、まず何故このようなグラフをお見せしているのかを、説明します。

世の中にはいろいろな自動音場補正がありますが、周波数特性を合わせる、つまり低域、中域、高域のレベルをフラットにする(ラウドネスカーブを参考にして少し低域上がりにしたり高域を下げたりするものもありますが)ことが、補正の1つになります。

パイオニアのMCACC Proは、部屋の残響音を確認し、過度な補正を行わないようにした、これが「3次元EQ補正」になります。つまり部屋の周波数特性を測定する場合に、その周波数の時間軸のレベルも観測しております。そのように観測すれば、以下のようないろいろな部屋の特性を読み取れることになります。

特に①や②の場合は、100msのあたりの音で周波数特性を合わせてしまうと、直接音では大きい高域の音を更に大きくしてしまい、きつい音になってしまいます。そこで、30ms〜50msの周波数特性にて補正をかけます。③の場合などは、逆に残響音を含めた調整を行ったほうが良いということで、60ms〜80msにて補正をかけます。これはMCACC Proの内部にて、自動的に補正する時間軸を決めています。

その結果が、残響特性のEQ OFFとEQ ONの差になります。ちなみに、この補正する時間軸のポイントを早める場合は、ホワイトノイズを使用しないといけません。その為、MCACC Proはホワイトノイズがテストトーンで聴こえると思います。補正時間が少しかかるのも、この調整を行っている部分があり、調整にお時間を取ってしまっております。

以上でございますが、SC-LX904にて、こんなことが知りたい、などございましたら、「起案者への問い合わせ」にてご連絡頂ければ助かります。

引き続きよろしくお願い致します。

オンキヨーホームエンターテイメント㈱

 

2021/08/29 19:12