試聴機(※)にて、『FILLTUNE CLEAR』の聴こえを実感いただきました感想をご紹介させていただきます。
※ 現在の試聴機は、機能試作という段階のモノであり、製品の外見(デザイン)ついては、支援者の方々にお届けする量産製品とは違うイメージのモノになります。
心臓部となるトランデューサ Prestin®︎エンジンは、お届けする製品と同等のものを搭載していますので、「聴こえ」の明瞭さ・力強さを感じていただけます。
20代の頃から聴力が低下しはじめ、「進行性難聴」と診断を受けていらっしゃいます。現在、両耳65dB程度。
補聴器は、お仕事用に言葉の聞き取りがしやすいよう子音の感度を上げたものと、プライベートや趣味用に自然な聴こえに近づけるためチューニング精度を上げたもの、2種類を使い分けされています。
これまで補聴器を新しいものに変えていくことで対処していらっしゃったそうですが、限界を感じ「CLEAR」をご支援いただきました。
「女性の高い声が苦手で、よそ行きの声で話されてしまうと、音としては入ってくるが聞き取れません。傾向ははっきりとはしないのですが、低音でよく響くような男性の声も聞き取れなかったり。自分でもよくわからないんです。」
Mさんは、お仕事柄、会議に出席されることが多く、特に会議室内で使用したマイクの音声に聞き取りにくさを感じていらっしゃいます。
「マイクを使用した会議だと、おそらくマイクで拡大される音質(周波数帯)の関係で(同音量で聞こえる)肉声よりも聞き取りにくくなります。人それぞれによる発音や声の高さなどにも影響されますが、より聞き取りにくくなるんです。」
また、普段の会話や会議でレスポンスまでに時間がかかることについてもお悩みでした。
「音量はたっぷりしていても、内容が聞き取れないこともあります。ひとつひとつの音は耳に入ってくるんですが、頭で咀嚼して内容を理解するのに時間がかかるので、レスポンスが遅くなってしまいます。」
「デジタル補聴器に切り替えた当時も思ったのですが、レコードを聞いてもCDを聞いても、音程がおかしく聴こえる。」
「特に以前から知っている曲を補聴器で聞くと、音質や音程が違って聞こえて、気持ち悪く聞こえるんですね。例えば、佐々木功が音痴に聞こえるんです。補聴器とヘッドホンをかけて、音量を上げて聞くとそのあたりは一定解消されるのですが、今度は音が割れてしまって、楽しくないんですよ。」
(機能試作であり集音マイクの機能は調整段階であるため、Bluetooth接続でお好きな音楽をお聞きいただき「聴こえ」を体感いただきました。)
「(音量を)最大にしたらやかましいくらいですね。」
「もう、久しくこういう風に音楽を聞いていないです。すごく奥行きがあります。長い間補聴器の聴こえに慣れてしまっているもので。これ(CLEAR)で聞いた音が、本当の音なんですよね、きっと。」
続いて、スマートフォンとBluetooth接続をしていただき、お好きな選曲をしていただきました。
「ああ、全然違う!子音が立って聴こえる。」
「子供の頃に一番好きだった曲なんですが、これが補聴器だと、どうしてもおかしく聴こえてしまって。久しぶりに正常に聞こえます。嬉しいな。」
「昔を思い出しました。好きな曲はいつまでも好きでいたいから、記憶だけにとどめて聴かなかったんです。この聴こえになるんだったら、また音楽が楽しめるかな。ちょっと楽しみになりました。」
「会議内容の聞き取りにくさも、ヘッドホンなどで耳元から音を出して聞くと結構解消されるので、もしかすると、FILLTUNE CLEARを使うと同じ効果があるかもしれないな、とは感じました。ダイレクト感がありますので。」
「(CLEARは)当てる位置によっても聴こえ方は随分違ってきますね。」
「どうも下気味の方がよく響きます。」
効果的な装着位置に関してはかなり個人差がございますが、M様の場合、耳珠の手前よりも下側の方が聴こえを実感いただけました。
『FILLTUNE CLEAR』は、効率よく振動を伝達できる箇所として、耳穴の真上、もしくは、耳珠の手前での装着を推奨していますが、当てる位置はお好みで聴こえを得られる部位に調整いただくことが可能です。
当てる位置によっては開口時に気になる場合もございますので、お食事や歯磨きなど口を大きく開ける場面で長さを調整してお使いください。
「補聴器の場合はチューニングで音が変わるんですね。聴力が足りない周波数を補うだけではなくて、具体的な聞こえ方や違和感などを伝えて、細かく調整してもらうんです。そこをいかに拾い上げてより自然な聞こえ、必要な聞こえにするかは、調整する人の腕なんですよ。CLEAR の場合はチューニングはしないんですか?」
FILLTUNE CLEAR に搭載しています Prestin®︎エンジンは、障害を受けた部分である音の高さ(Hz)を感知する外有毛細胞を超えて、ラセン神経節細胞に音声情報を伝達します。
そのため、チューニング等の定期的なメンテナンスは不要です。
マイクの集音機能については、プロトタイプ(お届けする製品により近い性能・デザインを備えたデモ機)が完成しましたら、改めて数名の方にご試聴いただき、レポートさせていただきたいと考えております。
聴こえにつきましては、お一人おひとり感じ方が異なります。
全ての方に聴こえの向上を保証できるものではございませんが、ご参考としていただけますと幸いです。
なお、写真・コメントは、ご本人さまに許可をいただいたものを掲載しております。
FILLTUNEカスタマーサポート