わたしの物語を語りたくなる 新しい絵本 湘南ウィンメルブックを出版しよう!

湘南ウィンメルブックのこだわり [その2] なぜ実在の場所にこだわるのですか?

湘南ウィンメルブックでは、とにかく各エリアの象徴的な建物や行事などをなるべくリアルに描けるように取材許可を方々からとっています。それが公園であろうと、商業施設であろうとその地域の子ども達に馴染みのある場所だと思えば、絵本の題材に選びます。なぜならその方がより子どもたちが自身を絵本に投影しやすくなるからです。

逆にもし、ドイツのウィンメルブックを子どもたちに見せたらどうでしょう?

もちろんきっと楽しむ事はできますが、ドイツの子どもたちと同等に楽しむことは難しいかもしれません。なぜならドイツの文化、習慣、慣習が描かれた絵本に日本の子どもたちは十分に自身を投影しきれないからです。

ドイツやスイスの子どもたちがこんなに日常的にウィンメルブックを楽しんでいるのに、日本の子どもたちが同じように楽しめないなんて!そんな思いが日本版=湘南ウィンメルブックを作る出発点となっています。

またこの実在の場所が空想を交えて描かれている絵本というのは、一般的な絵本にはない特別な面白さがあります。リアルとファンタジーを行き来する感覚、例えば先程まで自分が遊んでいた公園が、絵本の中ではウサギの親子とたぬきの親子も遊んでいたり、昨日行った水族館のウミガメたちが絵本の中では楽しそうにお話ししていたり、そんな絵本、想像するだけで大人をもワクワクしますよね💓

この、大人をも魅了するというのは実はセノアトリエがとても大切にしている部分で、大人の興味も引くことで、大人と子どもを同じ目線で絵本の世界に引き込もうと考えています。なぜならそれが世代を超えたコミュニケーションを育むことに繋がり、長く広く愛される絵本になると思うからです。

これは後日改めて絵本のデザインについてのお話でも触れますが、子ども第一の絵本でありながら、大人もしっかり巻き込む、というのが湘南ウィンメルブックを制作する上で大切にしている部分であり、実在の場所を描く根拠となっています。

2023/05/15 00:35