標高850mの信州・小野で生まれる唯一無二の「日本産ピノ・ノワール」完成へ <ネクストゴール700万円!万全の設備を整えたワイナリーまであと一歩>

相手は大自然。冷害も想定済みです

いつも応援をありがとうございます、kirinokaの沼田です。
今回は哀しい近況報告となってしまうのですが、kirinokaの未来は明るいままと先にお伝えしつつ……

 

じつは5月10日、キリノカヴィンヤードを含めた一帯が「過去10年間で最悪」とも言われる遅霜に見舞われました。
例年より温かいゴールデンウィークのタイミングで、ブドウ樹からようやく顔を覗かせた新梢たち。
その多くが、急激な氷点下で萎れてしまったのです。

late spring frost

とはいえここ数十年来、地球温暖化による不安定な気候変動の影響を受けてきたのは、日本だけではありません。
春の勢いある温度上昇でブドウの萌芽時期が早まる分、後に続く気温急降下で生育が阻害されるリスク・パターンは、冷涼なピノ・ノワール銘醸地のブルゴーニュでも度々報告されております。
そこで、日本の冷涼地・長野においても遅霜対策は講じるべきと私は肝に銘じ、以前から「芽数を増やす」「樹液濃度を高める」など、畑で施せる工夫にはとことん力を入れてきた次第です(畑作業の詳細にご興味のある方は、ワイナリーご訪問の際などに沼田へお尋ねください)。

 

結果として今現在、遅霜を耐え抜いた新梢やこれから新たに芽吹く樹々の様子を間近に観察し、気持ちも畑作業も前向きに進めております。

 

クラウドファンディングに参加してくださった皆様へ返礼品としてお届けする2023年のワインに続き、苦難を乗り越えた2024年産も、収量は少ないながら最終的には世界に誇れる品質へと仕上げてまいります。
リリースまで長い時間のかかるkirinokaのワイン、完成までの経緯をゆっくり温かく見守っていただけますと幸いです。

2024/05/16 09:49