この度は『abien HOME DRYER』プロジェクトを応援いただきありがとうございます。
今回は、「布団乾燥機」を起点に開発された「abien HOME DRYER」のプロダクトデザインを手がけた西村 ひろあき氏に、デザインの背景やポイントをインタビューしました。
西村 ひろあき (にしむら ひろあき)
西村拓紀デザイン株式会社 代表
武蔵野美術大学非常勤講師
JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)会員
国内外のデザイン関連賞を40件以上受賞。
世の中をもっと良くしたい、楽しくしたい、未来を創りたいという情熱を持った企業や人々と一緒に伴走しながら、「はじめて見たけれど、欲しかったのはこれだった」と言っていただけるデザインを目指している。
作品サイト: http://www.hndi.co.jp
今回の製品開発の起点は「布団乾燥機」でした。しかし、開発を進める中で、日本特有の高温多湿な環境下でさまざまな乾燥ニーズに応えるアイデアへと発展しました。例えば、雨の日に急ぎで乾かしたいシャツや靴、結露防止のためのカーテン隙間の乾燥、ペットのドライケア、冬場のラグやカーペットの足で触れた時のフカフカ感の維持など、多様なシーンで活躍する製品を目指しました。このように「家庭内の乾燥」を目的に置き、高い性能と安全性を兼ね備えた新しいカテゴリ「ホームドライヤー」が誕生しました。家庭内の多様なシーンでの乾燥をする道具の機能美としてこの形が生み出されて行きました。
1_大型ファンそのままのシルエットをシルエットにする
従来の乾燥機では大風量のためのファンを小型化するほど音が大きくなり、かつ風が強すぎてもヒーターの熱が分散してしまい暖かい風が得られにくいという課題がありました。アビエンでは、大型のシロッコファンをゆっくり回転させることで静音性と効率的な熱伝達を実現。この構造をそのまま製品のフォルムに反映させ、無駄のないスタイリングを追求しました。
2_風の自由なコントロール:全方位360度へ空気を送れる柔軟性
多様な使用シーンに対応するため、スタンドやヘッドノズルアタッチメントを採用しました。これにより、全方位360度回転する風向きの自由な調整が可能になります。さらに温度や風量を細かく選択することで、日常のさまざまなニーズに応えられる製品となっています。
3_洗練されたユーザビリティ
本体には、指紋や引っかき傷がつきにくい表面処理を採用。拭くだけで清潔を保てる設計です。操作パネルはシンプルにまとめられ、大きなデジタル表示によりモードや状態が一目で確認できます。また製品から離れていても安心して利用できるように、乾燥終了時やエラー時には分かりやすいサウンドで知らせる設計になっています。
デザインスケッチでは、360度どの方向から見ても調和するドーナツ型のフォルムを採用。床置きや壁掛けなどの柔軟な使用方法を想定し、布団モードやクローゼットモード、窓や衣類乾燥モードなど多様な利用シーンを提案しています。
スタンドのデザインは「本体角度を変えられる事、余ったケーブル収納してキレイに見える」を樹脂パーツのみで行える様にデザイン展開しています。最終デザインに近づくにつれ「新しい道具、見たことがない形状でも、ユーザーが心から欲しいと思えるかどうか」を基準にデザインを進めました。これにより。生活シーンの中で自然に使いたくなる道具を提供することができると考えています。
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いかがでしたでしょうか?
まったく新しい「ホームドライヤー」を生み出した想いが少しでも伝わっていれば幸いです。
「abien HOME DRYER」のプロジェクトは12/12(木)まで。ぜひ引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
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