image

「森を見る力」(橘川幸夫・晶文社)出版記念会&未来フェスCFスタートアップ・パーティ

小泉吉宏くんのこと

 僕の出版パーティには、いろいろな世界での有名人が集まるが、僕の人脈の特徴は、ほとんど全てと言ってよいのだけど、その人が無名の時からの付合いということ。既に有名になった人と出会っても、どうしても「構え」が出てしまうので、本当の意味での友人にはなりにくい。

 無名で、しかも将来有名になるだけの才能や人間性のある人と、タメで付き合うことの面白さは、僕が、無名の人の投稿を集めて雑誌を作っていたという経験からだと思う。有名人になれば有名な人との関係が自然に出来るが、僕の関係性は、そういうところにはないというのがささやかな誇りであり、贅沢。

 まんが家の小泉吉宏くんは、「ブッタとシッタカブッタ」で文春漫画賞を受賞して、シリーズ累計200万部を突破したベストセラー作家だ。僕は彼が80年代、第一企画で素晴らしい広告を作っていた頃からの友人。

 SEIKOの「一秒の言葉」という広告は、今では結婚式などでよく使われるが、もともと大晦日のラジオCMとして彼が作ったものだ。まんが家になる前も後も、変わらずに、時々会ってお茶したりご飯したりしている。彼が浜松市の名誉市民になった時も、お祝いの会に参加させてもらった。

 いつも忙しくて、僕のパーティにはあまり顔を出さなかったが、今回は、発起人になってくれて、参加してくれる。とにかくよくしゃべる男で、マンガの知識も半端ない。彼と昔、松下電器の仕事で一緒に作った「トリホー」というキャラクターがあるのだけど、復活させたいなあと思ったりしている。

 今度のパーティには、小泉くんの奥さんの芹沢類さんも一緒に来てくれる。美人の奥さんは、作詞家として活躍している。セーラームーンの「乙女のポリシー」は、彼女の作品。

 今年のお正月に、僕の家に小泉夫婦が遊びにきたが、いつも抜群に面白いトーク。あのトークは本業にしてもよいのではないかと思うレベル。楽しいよぉ。ファンの方はパーティ会場でみかけたら声かけてください。

2014/01/13 17:02