本多豊國氏の絵本制作状況のご報告です。
先日下絵が完成し、打合せをしている状況のご報告をしましたが、これから墨で「本描き」をする前に、現在和紙をより描きやすくするためにぴんと張る作業「水張り」を行っています。この「水張り」をしないで描くと墨などの水分で和紙がしわくちゃになってしまいます。習字の時間に書いた後に半紙がしわくちゃになってしまうのを思い出しいていただくとわかりやすいかもしれません。水墨画はその字の如く多くの水を使って描くのでこの行程ははずせません。これを30枚程準備して「本描き」を開始します。
そして、墨絵を描くのに欠かせない「硯」。実は石巻市の雄勝町は600年の歴史がある硯の産地で、今回の絵本はこの「雄勝硯」で磨った墨で描いていくそうです!