ご報告が遅くなり大変申し訳ございません。
現在目下追い込み中の頬鎧盃の制作風景をご紹介致します。
甲斐の虎 武田信玄 モチーフ
写真は原型の途中経過です。
あくまで途中経過のベースの部分です。
口の中の牙や顎部分の毛などディティールは別パーツで取り付けです。
虎の造形は鼻を頂点に前に出ているのでかなり立体的で頬鎧としてまとめるにはそれよりも平面的でより遠近感を持たせることが必須でした。また、武田信玄という戦国の時代に名を刻んだ猛将の力強さ、勢いを表現する。そのポイントを押さえて制作。
形に関しては海外から見る日本の造形を意識しました。
よりアニメ、戦隊モノ、SFチックに現代日本の層が厚いこれらのエンタメ性を織り交ぜながら素材、技術、プロセスは長年祖先が築いてきた伝統のものと組み合わせる。マッシュアップが今回のテーマ。
何処か懐かしいようで新しい。を目指して。
甲冑などをよく調べて観てますがとても数百年前のものとは思えない程本当に斬新です。
しかし頬鎧に関してはタイプ的には殆どバリエーションがありません。威嚇したような人間モデル、カラスモデル、顎のみの頬鎧くらいです。
僕が手掛けてきた頬鎧もこれまでその人型の分野に属してました。
しかし今回のモデルは歴史的にもない動物がモチーフです。
先人達も試みなかったモチーフで尚且つ武の化身である動物なので的は得ていると思っています。
現代には必要のない鎧を違う視点から、焼き物、用途、コミュニケーションを模索するアイテムとして数百年ぶりに新しいページを開こうと思います。
次は越後の龍 上杉謙信の様子をご紹介致します。
制作風景、途中経過も考慮に入れながら龍虎どちらの頬鎧をお求めになるか決めて下さいね!
※三月上旬に完成予定でしたが少し押してます。申し訳ございません。
三月中旬に完成目標に進めてまいります。その後皆様へ随時発送致します。今しばらくお待ち下さい。