更新が遅くなり申し訳ございません。
現在追い込み中の頬鎧盃の制作風景をご紹介致します。
越後の龍 上杉謙信 モチーフ
写真は原型の途中経過です。
牙や顎部分の毛などディティールは別パーツで取り付けです。
※牙はどういった感じか軽く付けてみました。もっと長くしたほうが良いかも
龍の造形は虎より更に口部分が鼻を頂点に前に出ていてかなり口が裂けているので頬鎧としては最初は正直無理かな~と思いました。笑
口部分が出っ張りすぎるとバランス的に顎の部分で立たせることができないので頬鎧盃としてまとめるには遠近感を持たせることが必須でした。
なのでこれまでのシリーズでは初の頬骨のところまで口がきてます。正面から観るとかなりの遠近感を持たせることができ口部分が長く龍に見えると思います。
また、最大の難関は龍の特徴である鼻部分の2本の大きなヒゲでした。造形上立体的に浮かせたいのは山々ですがもちろん焼成の際にへたる上に焼けたとしても少しあたるだけで割れます。
なので本体に付いた形でヒゲを表現する。
そのポイントを押さえて制作しました。
武田信玄の虎と合わせ龍虎は古来中国より武の化身であり豪傑のライバル関係を表すモチーフです。特に日本では室町中期以降、戦国武将や禅僧の間で好まれました。
雲をよぶ龍、風を起こす虎。
対になるととてもカッコ良いと思います。
制作風景、途中経過も考慮に入れながら龍虎どちらの頬鎧をお求めになるか決めて下さいね!