残酷な少年の死体が、ただ犯罪者の狂気を語る深刻さの表現であるのか、それとも死体がこのようであるべき何らかの具体的な事情が、犯人にあるのか。結末に驚きは用意されているのか。俯瞰的な視線からの全体の設計の構図を、もっと知りたい気はします。それからでないと、これが歴史的な傑作であるか否かは語れないでしょうが、いずれにしても、迫力のある優れた作例であると感じます。 島田荘司
「新本格ミステリー小説」のジャンルを切り拓かれ、ミステリー界の第一人者でいらっしゃる島田荘司先生。作家の伊坂幸太郎さんや湊かなえさんらも島田先生の影響を受けていると公言するほどに、日本の文学シーンに多大な影響を与えています。
さらには、若手の育成にも心血を注がれ、国内外でミステリー文学賞などの選考委員を務められるなど、長年ミステリー文学界を牽引されています。
そんな島田先生も歴史的な作品になるかもしれない!?と気にしてくださっている『SMALLER & SMALLER CIRCLES』ですが、日本語版の発行決定まで残り60%、8日となりました。どうにか成立するよう頑張って参りますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします!
■2018年2月発売予定の島田先生の新刊情報