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精神疾患を抱える親と暮らす子どもに向けたドイツの児童書、
『悲しいけど、青空の日(仮)』(原題:Sonnige Traurigtage)を翻訳出版したい!

「子どもの頃、この絵本に出会いたかった」マンガ家の中村ユキさんから応援コメントいただきました!

マンガ家の中村ユキさんから、応援コメントとなんとイラストもいただきました!!

ユキさんは4歳の時にお母さんが統合失調症を発症され、その経験をもとにした本『わが家の母はビョーキです』はシリーズ15万部突破のベストセラーになっています。また、テレビ「ザ・世界仰天ニュース」にも紹介されています。他にも『マンガでわかる!統合失調症』などの本や様々な機会を通して、分かりやすく精神疾患や家族のことを紹介されています。

私がユキさんのマンガに出会ったのは、10年ほど前。たまたま立ち寄った本屋さんで見つけたのが『わが家の母はビョーキです』。親が精神疾患になった時の子どもの経験を家族のいろいろな思いものせて描かれていて、ぐんぐん引き込まれ一気に読みました。私が今の活動をしようと思った、背中を押してくれた一冊です。
 


子どもの頃、この絵本に出会いたかった」


発起人の田野中先生に翻訳した2章までの内容を読ませてもらった。
優れた本の構成に思わず唸る。

この本は「うつ病」のお母さんと暮らすモナという女の子が主人公なのだが、物語に描かれている彼女の日常のお困りごとや感情の動きは、うつ病以外の精神疾患の親をもつ子どもにも多く共通するものだと感じる。
 
 ママの体調が悪くなる「悲しい日」。ママの悲しみが去っていますように…と祈る思いで学校から帰ってくるモナ。散らかった部屋といつまで続くかわからない不安。友だちにママのことが言えなくて嘘をついてごまかすエピソードは、かつての自分と重なるもので、いつも一緒にいてくれる友だちの縫いぐるみのマックスを、ママの回復を願って穴に埋めるシーンには涙がでた。

 第一章は学校のルードビッヒ先生が、モナが抱えるお困りごとについて、どうすればよいのか?というヒントを与えるところで終わっている。「これからモナはどうなっちゃうの?」と思ったところで、始まる第2章は「この後どうなったか興味ある?」とモナが自分の経験を回想しながら仲間の子どもたちに精神疾患とそれにまつわる悩み、お困りごとへの解決方法を教えてくれる内容になっている。
 精神疾患は病名は違ってもその症状には重なる部分も多いので、「うつ」という他の精神疾患でも多くみられる症状を中心においたことで、うつ病以外の精神疾患の親をもつ子どもでもこの本で一緒に学ぶことができる汎用性が高い絵本だと思った。
また、自分と同じ立場であるモナからのアドバイスは共感でき、親しみを覚えることができた。自分のことを書きこむスペースもあるので、モナと一緒に自分自身について考え、整理できるのが嬉しい。

 第3部は周りにいる大人や専門家への提案とのこと。是非、こちらも読んでみたい。精神疾患の親と暮らす子どもたちが学べるツールは日本ではまだ少ない。このステキな絵本が翻訳出版され、悩んでいる子どもたちの手に届けばよいと願う。

応援しています。クラウドファンディングが成立しますように!

中村ユキ





イラストは「悲しいけど、青空の日」の主人公の女の子モナがぬいぐるみのマックスを抱っこしながら、子どもの頃のユキちゃんに語りかけています。
国を超えて、主人公の子ども同志がコラボしていて感動です。

ユキさんありがとうございます!!
プロジェクトが成功するようにがんばります。
皆さま、引き続き応援をよろしくお願いします。


発起人 田野中恭子

2019/07/31 12:12