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円卓の騎士ガウェインが、謎に満ちた探求の旅へ―
アーサリアンポップの傑作が今、蘇る
『五月の鷹(The Hawk of May)』を復刊したい!

原著『The Hawk of May』の挿絵を完全収録します!

こんにちは。サウザンブックスです。クラウドファンディング期間の折り返しを過ぎて、現在の達成率は135%、支援者数505人となりました。たくさんの方にご参加いただき、感謝いたします。

『五月の鷹』復刊にあたり、原著『The Hawk of May』の挿絵の完全収録が決まりました。福武書店版の表紙イラストには、実は原著の挿絵が使われているのですが、これ以外にも、本文中に挿絵が8点ほど掲載されています。

発起人のシオンさんが、原著のイラストを全部収録したいという熱い思いから、絵を描いたシャーリー・フェルツさんの連絡先を探し出し、サウザンブックスにつないでくれました。シャーリーさんは当プロジェクトに快くご協力くださり、日本の読者にメッセージをいただきました!


シャーリー・フェルツ(Shirley Felts)
私はテキサスの木々に取り囲まれて、メキシコ湾を眼下に見下ろす素晴らしい家で、自分の馬と、二匹の猫と、大好きだった犬と、雌牛と、鶏とウサギと一緒に育ちました。父は音楽教師で、コーパスクリスティ交響楽団のホルン奏者でもありました。母は私と弟の子育てに専念していました。弟はバストロンボーン奏者で、やがて父と同じオーケストラで演奏するようになりました。私はテキサス大学で美術を専攻して学士号を取り、その後サンフランシスコに引っ越してイラストレーターの仕事を始め、そこで、イギリス人建築家のデレックと出会って結婚することになりました。二人でイギリスに移って、今はロンドンに住んでいます。
私は大人向けの園芸書と児童書ファンタジーのイラストを多数描いてきました。五月の鷹のイラスト描くのはワクワクするような仕事でした。雪と霧の雰囲気、謎の答えを求めるクエスト、城、旅、困難、そして最後にガウェイン卿の救済。


シャーリーさんが住むイギリスは、現在、新型コロナ感染症拡大により、再びロックダウンという厳しい状況にあるそうです。
それでは、シャーリーさんの作品に惚れ込んだ発起人のシオンさんより、挿絵のオススメをしていただきます!



旅の途中、馬を降りたガウェインは愛犬のゲラートと寄り添うように座り、ゲラ―トのぴんと立てられた耳は、近づく者がいないかと辺りを警戒している――。

  1992年に刊行された福武書店版のカバーに使用された絵を(私の筆力不足には目をつぶるとして)、文字に書き起こしてみると、こんな感じでしょうか。
  実はこの絵は、原書での挿絵の中の一枚で、福武書店版ではp138辺りの場面の挿絵に当たります。

  このたび復刊が決まったアン・ローレンスの『五月の鷹』。実は、その原書には、シャーリー・フェルツさんによる素晴らしい挿絵が数多くつけられているのです!
  この本には、ある場面を表した挿絵の他にも、植物や風景などの大小様々な挿絵が散りばめられています。それはすっかり物語の世界に溶け込んで、ひとつになっているようで、この本を旅する読者を導いてくれる道標のようにも感じます。

  『五月の鷹』は挿絵と文章、どちらも魅力的な作品なので、私自身、邦訳を挿絵入りで復刊できたら…と熱望していました!!
  復刊に際し、挿絵の使用を許可してくださったシャーリー・フェルツさんに、心より感謝申し上げます。


『五月の鷹』応援団 シオン

 

 

2020/12/02 10:43