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自然派ワインの巨匠と仏マンガ界の鬼才
異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ
『ワイン知らずマンガ知らず・仮』を翻訳出版したい!

『ワイン知らずマンガ知らず』(仮)翻訳を終えて

みなさまあけましておめでとうございます
『ワイン知らずマンガ知らず』(仮)翻訳担当の大西愛子です。

プロジェクト成立以来ずっと翻訳作業を進めてまいりましたが、昨年末ようやくすべての翻訳が終わり、編集者さんに原稿をお渡ししたところです。
「すべての」というのは、本文のマンガの部分、巻末の「読んだ本」「飲んだワイン」のリスト、そして10周年記念版に載っているダヴォドーとルロワ、そして編集者のジャンドロの対談の翻訳です。
翻訳するとき、毎回そうなのですが、読者として読んで訳したいと思っているときは、簡単にとまでは言いませんが、自分に訳せると思ってるわけですが、いざ翻訳作業にはいるとこんなにもきちんと読めてなかったのかということに愕然とさせられます。要はわからないところ、あまり関心のないところは飛ばしながら読んでいるのですね。でも翻訳となると、一字一句全部訳出しないとなりません。そこでいろいろと気づきがあるわけです。
今回はワイン関係のことがいちばん難しかったです。技術的なことも出てきますし、専門用語、ワイン生産者特有のジャーゴンなども出てきます。にわか勉強でワインの入門書など読んだりしてなんとか訳すことができました。とはいえ、今回訳すのに助かったのは、やはりマンガであるという点です。言葉だけではイメージしにくいものがダヴォドーの絵のおかけであまり間違った方向に行かないですんだともいえると思います。最終的には発起人の京藤先生が監修に入ってくださり、チェックしてくださるということなので、わたしも大船に乗った気持ちでいます。
この本は漫画家とワイン生産者というふたつの仕事の交換レッスンというものですので、当然バンド・デシネのことも出てきます。印刷所に行ったり、作家にあったり。多くの本のことへの言及もあるので、ずいぶんほかの作品も読みました。バンド・デシネの訳者として10年以上になりますが、それでもいかにして本ができる上がるかというのはまた未知の世界です。これもまた難しかったです。
最後に10周年記念版の対談がありましたが、こちらもかなりの分量で、読みごたえがありましたが、なによりも著者たちによる作品の解説にもなっているので、この部分を読んで翻訳に手を加えたこともありました。
今後の作業としては、漫画の絵の中に翻訳が入ったものを受け取り、全体のバランスを見ながら文字数などを調整するということになります。

刊行は春以降予定とのこと、そのころには気候も良くなり、コロナも治まってみんなで美味しいワインを飲めるといいですね。
 


ご案内
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2020年春刊行予定
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2022/01/11 11:11