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自然派ワインの巨匠と仏マンガ界の鬼才
異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ
『ワイン知らずマンガ知らず・仮』を翻訳出版したい!

『ワイン知らず、マンガ知らず』出版記念イベントレポート

こんにちは。サウザンブックスです。
7月13日(水)の夜に『ワイン知らず、マンガ知らず』の出版記念イベントをオンラインで開催しました。

イベント冒頭では、日本の読者にむけた著者からのメッセージを、翻訳者の大西さんにフランス語と日本語で読んでいただきました。要約を紹介します。

バンド・デシネ作家にとって重要な国、日本で本書が出版されたことをとても嬉しく思います。この新たな取り組みに参加、支援してくれた全ての方にお礼を申し上げます。ワインの世界とバンドデシネの世界の行き来を楽しんでいただけたらと思います。みなさまによい読書の時間がありますように! (エティエンヌ・ダヴォドー)


第一部は「ワイン生産者と読む『ワイン知らず、マンガ知らず』の魅力」と題して、自然派ワイン生産者の大岡弘武さんをゲストにお招きして発起人の京藤さんと、フランスでのワイン作りや、ブドウ栽培の作業についてお話いただきました。

また、大岡さんの岡山でのワイン作りのチャレンジについても伺いました。
岡山の土壌、気候に適した、その土地を一番表すぶどうの品種を見つけるのに100〜200年ぐらいかかるのでは…というお話もあり、本書で描かれたリシャール・ルロワのワイン作りに対する姿勢を思い起こすとともに、自然を相手にする仕事の時間の流れを深く感じました。

大岡弘武(写真左)
1974年東京生まれ。フランスで自然派ワインを造り、世界的評価を受けた栽培醸造家。2016年に帰国、岡山県で葡萄栽培とワイン醸造を開始。日仏でワインづくりのコンサルティングを行う。著書に『大岡弘武のワインづくり 自然派ワインと風土と農業と』、訳書に『ピエール・オヴェルノワ 実りの言葉』がある。
ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン代表 

 

第2部では「マンガ翻訳者と読む『ワイン知らず、マンガ知らず』の魅力」として、翻訳者の大西さんとサウザンココミックス編集主幹の原さんに、本書に登場するバンド・デシネ作家や作品について解説していただきました。
続いて大西さんが翻訳作業で苦労されたこと、言葉を自分のものにするまでの試行錯誤について、具体例を挙げていただきながらお話をうかがいました。

 

2011年の原著出版から日本語版出版まで10年もかかったわけですが、逆に今だからこそ本が出せてよかったのではないか、というお二人のお話が印象的でした。10周年版の新コンテンツを追加できたことをはじめ、持続可能性やSDGsといった気運の高まりや、登場するバンド・デシネ作品を日本語で翻訳が読めるものが増えている、など。京藤さんや大西さんが出版のために何年も尽力され、今、このタイミングで出版できたことにとても縁を感じました。


『ワイン知らず、マンガ知らず』は明日、7月22日(金)に一般発売となり、全国の書店やネット書店で注文する事ができるようになります。本とワインは人を出会わせるものである、という言葉の通り、たくさんの方に『ワイン知らず、マンガ知らず』について話をしてもらいたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2022/07/21 13:49