こんにちは。以前、漫画家・野原くろさんのコミック『キミのセナカ』のクラウドファンディングで発起人になり、出版の際には装丁デザインを担当しました、グラフィックデザイナーのカタミです。
今回「ユース発!LGBTQ+コミックエッセイを出版し、全国に届けたい!」プロジェクトで、野原くろさんがコミックを新たに制作されるとのことで、再び装丁デザインを担当する予定です。
『キミのセナカ』は元々、韓国の出版社から野原さんへの提案で、韓国のLGBTQ+のユース世代ことを応援したいという思いで制作されたコミックでした。
日本の地方都市で自分の居場所を探す高校生二人を描いた物語は、韓国で多くの人々に感銘を与え、さらに台湾でも出版されることになりました。『キミのセナカ』を台湾で出版した編集者の言葉が、今回の『ユース発!LGBTQ+コミックエッセイ』の本にも通じると思ったので、ここで紹介したいと思います。
「出版でできる唯一のことは、若い人たちに読書を通じて、自分の価値を理解し、孤独感を和らげることができる本を届ける機会を作っていくことです」
この時代にあえて本を作ることで、セクシュアリティやジェンダーに悩むユース世代に、自分を肯定し、世界の多様さを知り、誰かと出会う一歩を踏み出す勇気を届けたいと活動するのは、同じように悩んできたLGBTQ+の若い人たち。
彼らの熱い思いが込められたこのプロジェクトをぜひ多くの人に知っていただき、応援していただけたら幸いです。
潟見 陽 (loneliness books)
グラフィック・デザイナー、映画のポスターや、広告、本の装丁のデザインを行っている。自身がオーナーを務める東京・大久保の書店兼ライブラリー「loneliness books」では、アジア各地から集めたクィアやジェンダーに関する本やzineを取り扱っている。
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