みなさま、こんにちは。
『おばあちゃんのガールフレンド』プロジェクト・チームの小島あつ子です。発起人の橋本恭子先生にお声がけいただき、この度大変僭越ながら翻訳を担当させていただくことになりました。これまでにサウザンブックスのプロジェクト発起人兼翻訳者として、沢山の方にご協力をいただき、台湾のノンフィクション書籍を2冊上梓させていただいております。実は1冊目の『書店本事 台湾書店主43のストーリー』に導かれるように辿り着いたのが2冊目の『筆録 日常対話 私と同性を愛する母と』で、さらに『筆録~』が今回の『おばあちゃんのガールフレンド』へ私を繋げてくれました。このご縁のお話は、いずれどこかでお話させていただければと思います。
さて、台湾の17名の中高年レズビアンによるオーラルヒストリーを集めた本書には、彼ら彼女らの体験談がギュッと詰まっています。読み進めていくと、同性(女性)を愛しながらも当時の価値観や周りのプレッシャーに押されて異性(男性)と結婚し…というパターンが少なくないことに気付かされました。果たして彼ら彼女らはそこからどのようにして自分の人生を取り戻していくのか、ぜひ沢山の方に読んでいただきたい部分でもあります。そしてそれぞれの物語の背景に見て取れるのが、目まぐるしい勢いで変化を遂げていく台湾社会の様相です。原書に付された注釈がとても丁寧で分かりやすく、台湾の社会的歴史的背景についてあまり知らなくても読み進めながら理解できるようになっているので、こちらも存分に活かしていけたらなあ、と、早くも本の出来上がりを妄想しながらワクワクしております。
・・・と、そこに至るために、まずはクラウドファンディングを達成させなければ!です。 本の購入予約をする(それも出版後の販売価格よりお得にお買い求めいただける!)ことでご参加いただけるというシンプルさ&気軽さが、サウザンブックス社のクラウドファンディングのいいところだと思います(発起人に2回手を挙げてしまった私が保証します)。また、早めにご参加いただくと、私たちプロジェクト・チームと一緒に「達成するかしら…どうかしら…」と達成率グラフの成長を見守る楽しみが約3カ月間続きます!この期間は長ければ長い方が楽しいです(発起人に2回手を挙げてしまった私が保証します)。 というわけで、ここまでお読みくださいましたみなさま、ぜひご支援のほどよろしくお願いいたします!
小島あつ子
本書『おばあちゃんのガールフレンド(阿媽的女朋友:彩虹熟女的多彩青春)』の翻訳者。台湾への興味と台湾映画好きが高じて、日本未配給の台湾映画の自主上映グループ「台湾映画同好会」を立ち上げる。台湾映画同好会代表。『書店本事 台湾独立書店43のストーリー』(共訳、サウザンブックス社)。2020年には『筆録 日常対話 私と同性を愛する母と』(サウザンブックス社)を翻訳するとともに、著者によるドキュメンタリー映画『日常対話』を配給した。