はじめまして。佐藤扶由夫と申します。
日本国内含めAPAC地域を中心にコーチングのトレーナーをしています。前職では20年ほど私学の中学高校で教員をしていました。今回「教えない教え方(仮)翻訳出版PJ」を応援したく、このメッセージを書いています。
さて、少し自分語りになってしまいますが、そもそも自分がどうして教員という職業を選んだのか、と振り返ると、様々な要因やご縁があるのですが、1つあげるとしたら、これだと思います。
「教えるのが好き」
ちょっと誇張して言うならば、要は
「教えたがり」
だったということです。そして、無理やりステレオタイプに当てはめるわけではありませんが、これは自分の出会ってきた、教える立場の方たちにも結構共通して見られる特徴ではないか、と思います。
そして、「教えたがり」の自分は、現場に出てほどなく思い知らされることになりました。学生時代に描いていた「理想の教え方」が生徒たちにそのままでは通用しない、と。よくある話です。自分の教え方そのものも未熟だったと思いますし、生徒を惹きつける魅力も、クラスマネジメントの発想自体も希薄でした。そこから悪戦苦闘が始まり、20年余り、もがきながら、手探りで、自分の「教授法」を探求していきました。
その頃に出会いたかった本が、この「教えない教え方(仮)原題:Training from the Back of the Room(以下TBR)」です。ここで正直に申し上げてしまうと、自分はこの本のコンセプトや内容を熟知しているわけではありません。しかし、このPJを立ち上げられた榎本さん、鈴木さん、清水さんにお話を伺い、目を通していく中で、この感覚はますます大きくなりました。
前述した自分の悪戦苦闘の探求の中での大きな学びは
「自分の『教えたい』ではなく、生徒の『学び』を如何に生み出すか」
というパラダイムの転換でした。そもそも「自学」という言葉はありますが「自教」という言葉はないわけで、あくまでも「学ぶ」が主であって「教える」は従なわけです。もちろん現在は教育現場でもアクティブ・ラーニングや協働学習の実践は盛んに行われており、こんなことは釈迦に説法でしょう。しかし、「教えたがり」の自分がこのパラダイムを変えていくのには、相当の苦労がありました。もし当時の自分と同じように
「どうやったらもっと上手く教えられるのだろうか」
と悩みながら、日々試行錯誤をされている教員、教育関係の方々だったら、パラダイムと同時に学習プログラムを設計するためのコンセプト、そして具体的なアクティビティまでバランスよく揃っている、この一冊が大いにお役に立つことを確信しています。この本が日本で必要としている方々に届くように共に応援していきませんか。
達成率は折り返し、グングンと伸びております!
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