天と地、白と黒、善と悪、心と体ーー私たちは日々いろいろな事柄を二元論に当てはめて考えることが多いと思います。でも同時に、世の中の複雑な事象を「そんな簡単に二元論では捉えきれない」こと、「グレーゾーン」があることも理解しているのではないでしょうか。では「性別」はどうでしょう。これまで当たり前のように「男と女」という二元論で捉えられてきましたが、ようやくその枠組みに当てはまらない人の存在が可視化されるようになってきました。社会から「いない」ことにされてきた人が、「いる」という前提を作るためには、ラベルが必要です。しかし、ラベルを作ることで、今度は別の誰かを枠から追い出してしまうこともある。どうすれば良いでしょうか。一つの希望は、私たちは常にその「枠組み」を見つめ直していくことができるということだと思います。出発点はまず「声」を聞くこと。私は『ジェンダー・クィア』の翻訳出版を応援します。
松岡宗嗣
愛知県名古屋市生まれ。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、Yahoo!ニュースや現代ビジネス、HuffPost、GQ等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。著書に『あいつゲイだって - アウティングはなぜ問題なのか?』(柏書房)、共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)など
参加者300名までもう少し!
プロジェクト成立まで、応援どうぞ宜しくお願いします。