クラウドファンディングにご支援いただいた皆様へ。年末も押し迫ってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
「ジェンダー・クィア」一通り下訳が済み、これから細部のリサーチと推敲を重ねていきます。翻訳する過程でマイアさんの等身大の姿と生きてきた軌跡の描写や言葉に触れ、マイアさんを古くから知っている友人のように身近に感じられるようになりました。
終盤では、中学生対象のマンガのワークショップの授業をする情景が描かれています。生徒に対して自分がノンバイナリージェンダーであることをカミングアウトするか逡巡しながら、教室の後片付けを終えて呟く一コマがあります。「中学校にノンバイナリーやトランスジェンダーの先生がいたらすごく良かったのに」何気ない言葉なのですが、「ジェンダー・クィア」の中に込められたメッセージの一端がよく表されていると思います。
来月から編集者、デザイナーの方も交えて日本語版の刊行に向けて、今後のスケジュールを決めていきます。クラファンでご支援いただいた皆様に良い本をお届けできるように頑張ります。国内外で酷いニュースが続き気が滅入る年でしたが、2024年が皆様にとって少しでも良い年になりますように。
小林美香
教室の後片付けを終えて呟く一コマ
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周囲にクラファン参加漏れの方がいらしゃいましたら、ご案内くださいますと幸いです。