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女性ふたりの結婚式
『ジュリアンとウエディング』を翻訳出版したい!

「ブックハウスカフェ」店長の茅野由紀さんから応援メッセージ!

こんにちは! 発起人の横山和江です。
東京神田神保町にある子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」店長の茅野由紀さんから応援メッセージをいただきました! ブックハウスカフェには『ジュリアンとウエディング』の原書とチラシを置いていただいていますので、原書を読みたい方はぜひお立ち寄りください!(お店に入ってすぐ右です)
 


結婚式に出るジュリアン、そして友人のマリソルを見ていると、人間は子ども時代、いろいろな思想からなんと自由でいられるんだろう、人はいつから見えないものが見えなくなるんだろうか、大人になると、見たくないものを「見えないもの」に恣意的に変換したりもするなあ、と、ジュリアンたちの自然な振る舞いに温かな気持ちになり、同時にまぶしくもあり。

そしてこの本に登場する大人たちのカッコよさ。
年を重ねただけ様々な経験、しかも喜び楽しみだけでなく、おそらくは人に言わない苦労や不条理なこと、苦いこともたくさん体験したと思われるのに、いえ、だからこそ?
子どもたちや多様な人の居場所を全力で守りあっている真のオトナたち。

幾重にも独特の複雑な色味が交じり合うイラストは、人々の思想の数がそれだけ多様だということを表しているようです。でも、遠目で見るとそれらが美しく調和しているようにも見えて、これが多様性を示唆しているのかも。
どう感じるか、何を見つけるかは、読む人によって変化する、そんな感じ方の広がりも味わえる、希望のある素晴らしい本だと思いました。

耳馴染みのある言葉を鮮やかに調理する名人・横山和江さんの翻訳で楽しみたいです。



茅野由紀(ちの・ゆき)
東京神田神保町にある子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」店長。赤ちゃんから大人までが集う居心地のよい、本とそして人とも出会える楽しい絵本屋を目指している。新聞など媒体に書評・コラムなど連載中。専門学校でのゲスト講師も務める。
https://bookhousecafe.jp/

 

2024/03/14 12:15