TSUKURITTE LABプロデューサーの中村真一郎です。
海外で高い評価を受けた『Hana table』というプロダクトがあります。
栃木の小さな工房で作られるこの家具をデザイナー自ら、世界で通用するブランドへ昇華しようというプロジェクトを立ち上げました。
家族経営の工房で作られる、日本の技術が詰まった家具が、海外で高い評価を受けるーーー。
そんな心躍るストーリーを一人でも多くの人に知ってもらい、そして技術を次の世代につなぎたくて、このプロジェクトをご紹介いたします。
Hana tableのデザイナーである長谷川さんはアメリカの大学でインテリアデザインを学んだ後、NYの設計事務所でインターンとして働き、帰国後は北欧家具を扱うインハウスのデザイナーとして勤務した国際派です。
とはいっても決して順風満帆というわけではなく、NYでは自分でデザインした家具を作るあても無いまま、飛び込みで売り込んでいたものの、当然のごとく全く取り合ってもらえなかったそう。
その時は志半ばで帰国した長谷川さんですが、そんな失敗もあったからこそ、独立した後は日本の伝統工芸に新しいデザインを加えて、再び世界に紹介する試みをしてきました。
パソコンを使って造形が簡単に作られる時代になりましたが、日本人の心とも言える"折り紙"の様に、手を使って折ったり曲げたりすると、コンピューターでは思いもつかなかった綺麗な曲線や造形が生まれると長谷川さんは言います。
"曲線フェチ"とさえ言えるそのルーツを尋ねると、お祖母さんが教えていた生け花や、習字教室時代からの曲線への興味にたどり着くそうで、言われてみると確かに、日本の文化は曲線の美しさをはらんだものと言えます。
よくある無垢の木ではなくて、合板の曲げ木(上の写真の様なもの)の折り重なる曲線の美しさに着目したのは、やはり長谷川さんならでは。
曲げるだけで実現する、余計なものを足さないシンプルな表現と、さらには曲線と曲線が組み合わせってできるより奇麗な曲線を求めて、長谷川さんはデザインに没頭していきます。
この頃、世界最大級の家具見本市であるミラノサローネへの出展を準備していた長谷川さんは、この曲げ木の曲線に日本的な組木の技術を組み合わせることを思いつきます。
組木はネジをつかわずに木材をくみ上げる技法で、古くは法隆寺でも確認できる日本の伝統的技術。
日本の美と技術で世界へ打って出ようと考えた長谷川さんですが、しかし、実際のモノづくりはそんなに簡単なものではありませんでした。
長谷川さんはいつもの様に折り紙を触りながら、組み木の技術を応用してねじ無しで自立させるHana tableのデザインを思いつきました。
しかし、木工職人も曲げ木のプロではありましたが、曲げ木を組木にするという発想自体が斬新であったために、結合させるノウハウは無く、結局デザイナー自ら、かんなで削りながら5枚が自立する微妙なポイントを何日も探し続けました。
完成したのはなんと、いよいよ明日がイタリアへのフライトという日。
朝から100回の失敗を重ねて、成功したのは最後の2回のみ。
現地で組上げに失敗すれば、これまでの努力が水の泡、、、そんな一抹の不安を胸に、長谷川さんは自らHana tableを携えて、飛行機でイタリアへ。
そして会場で設営に挑む緊張の一瞬。
しかし、Hana tableは見事に組み上がり、無事に世界デビューを果たしたのでした。
Hana tableは、美しい曲線を持つ5枚のブナ製の花弁をスパイラル状に組み合わせて、ガラス板を載せただけのシンプルなコーヒーテーブルです。
また一度組み合わさってしまえば、蹴っ飛ばしても崩れないのが組木の凄いところで、硝子の天板自体も重量があるので、動くことはまずありません。
5枚の花びらに分かれるので、配送時には重ねて小さな箱で配送できることも、海外展開に向いています。
曲線美をガラス越しに楽しめ、ネジを一本も使わずに公称の対加重は30Kgという、日本の美と技術が詰まったテーブルです。
ミラノサローネでの評判は上々で、多くの引き合いがあり、イタリアの家具メーカーDRIADEやフランスのligne rosetなどが興味を示してくれました。
ヨーロッパを意識して、向こうっぽいデザインに寄せたつもりでしたが、しかし現地での評価は「いかにも日本的」だったそうで、外国人の方が日本の魅力を分かっているのかも、と長谷川さんは思いました。
Hana table のポイントは、世界で戦うために、日本的な"静"の美しさに5枚の板を組み上げていくプロセスで西洋の人が好む"動"の要素を持ち込んだこと。
Hana tableが組み上がる様は、組み立て説明用に作られたこちらの動画でご覧下さい。
Hana tableは日光にある山越木工房で作られています。
合板と言うと大量生産品の様なイメージを持つ人も多いかもしれませんが、曲げ木は一枚一枚の微妙な曲線を手作業で仕上げていく技術です。
いわゆるファミリービジネスの小さな工房ですが、実は日本でも数える程しかない曲げ木の技術も厳しい環境にさらされており、Hana tableを世界に広めていくことは、この曲げ木の技術を後世に残していくことにつながります。
どんな世界的なブランドも最初はファミリービジネスから始まっているのですから、この家族経営の小さな工房から生まれる家具で世界的なブランドを目指すことは、決して無謀な夢とは言えないはずです。
むしろ私はその夢を応援したいと思いました。
長谷川さんはシンガポールで関わっていた仕事が一区切りしたて帰国したことを機に、改めてこのHana tableを世界へ展開していきたいと考えました。
そこで、これまでは2サイズのコーヒーテーブルの展開だけでしたが、かねて要望のあったダイニングテーブルを作ることを考えて、今回TSUKURITTE LABでの支援金はこのダイニングテーブルの型代と材料の仕入れに充てる計画です。
現行のコーヒーテーブルと合わせて、ダイニングテーブルの先行受注もまずはこの場限定で、募ります。
また、このサイトを通じて、曲げ木と組木の織りなす美しさに興味を持って下さった方向けに、Hana tableのコンセプトを応用した、直径約17cmの果物入れを特別に製作してもらうことにしました。
言わばミニサイズのHana tableは、一枚ずつ小物を乗せて使ったり、3枚合わせて果物など乗せて飾ったり、ディスプレーとしてテーブルの上で映えるデザインです。
長谷川さんは生活に彩りを与える提案をすることがデザイナーの使命とも考えています。
脈々と受け継がれた伝統的技法、地域の工房の真似の出来ない繊細な手作業、そして確固たる信念に基づいたデザイン、こうした一つ一つのパーツががっちり組み上げられて、世界の市場で通用するブランドを目指すーーー
日本のモノづくりが好きな人であれば、応援せずにはいられないストーリーのはず。
購入の他にも、情報の拡散や商品への忌憚ないご意見も、全てデザイナーとメーカーの力となります。どうぞ皆様のご支援をよろしくお願いします。
1)長谷川さんデザイン Leather bear S TSUKURITTE特別価格5%OFF
¥7,860→¥7,460(消費税・送料込み・ギフトラッピング込み)
サイズ:組立時 W6cm x D8cm x H14cm 40g
パッケージギフトボックス:11cm x 16cm x 0.9cm
素材:革 スナップボタン
Hana table同様に、紙を曲げて曲線を創り出す長谷川さんデザインの真骨頂。
スナップボタンと折り紙の要素を使い立体造形を作っていく”Snap button project”(スナップボタンプロジェクト)の商品、bearシリーズの革バージョン小をご用意しました。
本物の牛革を使いスナップボタンとの相性も良くパチパチとパズルのように組み立てて遊んだり飾ったりするインテリア小物です。
6月上旬発送予定
2)Hana table コンセプトアイテム TSUKURITTE LABオリジナル 果物入れ
¥9,800(消費税・送料込み)
サイズ : 単体 90mm x 117mm x 4mm 組み合わせ時 170Φx30㎜
素材 : ブナ合板
果物を乗せたり、小物を飾ったりディスプレーとしてお使い下さい。
6月下旬頃発送予定
3)Hana table コーヒーテーブルφ900 TSUKURITTE特別価格5%OFF
¥194,400→¥184,680(消費税・送料込み)
サイズ : 900Φx300H㎜ ガラス12㎜(18Kg)
素材 : ブナ合板 強化ガラス
6月上旬頃発送予定
4)Hana table コーヒーテーブルφ1100 TSUKURITTE特別価格5%OFF
¥237,600→¥225,720(消費税・送料込み)
サイズ : 1100Φx350H㎜ ガラス12㎜(23Kg)
素材 : ブナ合板 強化ガラス
6月上旬頃発送予定
5)Hana table 新作ダイニングテーブルφ1100 先着2名限定25%OFF
¥259,200→¥194,400(消費税・送料込み)
サイズ : 1100Φx720H㎜ ガラス12㎜(23Kg)
素材 : ブナ合板 強化ガラス
8月頃発送予定
6)Hana table 新作ダイニングテーブルφ1100 TSUKURITTE特別価格15%OFF
¥259,200→¥220,320(消費税・送料込み)
サイズ : 1100Φx720H㎜ ガラス12㎜(23Kg)
素材 : ブナ合板 強化ガラス
8月頃発送予定
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