ご支援いただいたみなさまへ
おかげ様でレガシーピアノは10月8日福岡市民会館に於いて無事に「修復完成お披露目コンサート」を終演できましたことをご報告させていただきます。
当日は雨にも関わらずご支援いただいた多くのお客様にお越しいただき、蘇ったピアノの音色を存分にお楽しみいただきました。今回、芸術監督に仲道郁代さんをお迎えし、オープニングは地元の小学5年生の原口凛々子さんが「きらきら星」を演奏、そこに仲道さんが現れて連弾、「愛のあいさつ」へ展開していくという演出を試みました。
日本のトップピアニストから未来を担う子供たちへ、このレガシーピアノを引き継ぐというメッセージが込められました。
そして第一部は「Regeration 伝えゆく想い」というテーマのもと、萩原麻未さん、中野翔太さん、福間洸太朗さんらによるレガシーピアノへ遺されたサインのアーティストにまつわる自身のエピソードや想いを語りつつソロ演奏を披露、最後は仲道郁代さんの圧巻のベートーヴェンで第一部を終了しました。
続いて第二部は「Passion 華ひらくピアノ」。
ピアノによるエンターテイメントの世界と無限の可能性をお楽しみいただくプログラムです。まず最初は中野翔太さんと萩原麻未さんのお二人による連弾です。
しっとりとしたロマンティックな「精霊の踊り(グルッグ)」からアクロバティック感満載の「剣の舞(ハチャトゥリアン)」で場内は拍手喝采に包まれました。
続いて萩原麻未さんと仲道郁代さんによる連弾は、重厚かつエレガントなラフマニノフの「舟歌」と「スラヴァ」。ロシア帝国の香り漂う中、続けて福間洸太朗さんと仲道郁代さんの「ヴォカリーズ」が奏でられました。
そしてハイライトと言うべきは美しき青きドナウ(J.シュトラウスⅡ世)」を福間洸太朗さんと中野翔太さんのデュオで。グレッグ・アンダーソンの編曲による超絶技巧の難曲を圧巻に魅せていただきました。
最後は出演者全員4人8手による「ギャロップマーチ(ラヴィニャック)」。手拍子を打たんばかりの底抜けに楽しい、そして迫力あるリズムで全プログラムは終了しました。
フィナーレは地元の小学生4人から花束の贈呈(写真)、そして
仲道郁代さんは「60年前に運ばれてきたこのレガシーピアノが再び生まれ変わり、次の60年、100年と、福岡のみなさまに愛され演奏されていくことを心から願います」と結び幕を下ろしました。
当日はNHK、TNC、RKB、KBC、FBS、テレQの各社さまが取材に入ったいただき、ニュース等で報道いただきましたのでご覧になられた方も多いかと思います。
さて、いよいよこのレガシーピアノは福岡市美術館に収蔵され、これから色々な場面でみなさまにご覧いただける機会を創出してまいります。先ずは10月13日に矢野雄太さんによるリサイタル(本公演は既に満席、締め切りました)を開催し、10月14日(土)から22日(日)は美術館1階ロビーで公開特別展示を行います。是非ご覧ください。
まだまだこれからレガシーピアノはみなさまにお楽しみいただけるコンサートを予定しておりますので順次ご案内させていただきます。どうかご期待ください!