彫刻職人の水口です。
「祈りのかたち」の中で社寺彫刻を取り上げていますが、これとは別に名人たちの技を見る機会があります。祭りの彫刻屋台です。
群馬県では桐生が有名ですね。近県では埼玉の秩父、栃木の鹿沼、全国に目を向ければ、沢山の彫刻屋台があります。
呼び方は、鉾、山車、だんじり、屋台、など地域よって様々ですが、ここでは彫刻屋台として話を進めます。
2020年11月の上毛新聞の記事に、桐生市本町3丁目自治会が所有する祇園祭の屋台が約60年ぶりに組み立てられ、迫力あるたたずまいと龍や獅子などの彫刻に、行き交う人が見入った。とあります。
あぁ見たかった… 残念!
仕事の形態の変化、進学による若者の流出、など色々な理由で祭りに携わる人が減り、この様にしまわれたままの彫刻屋台が、まだまだあるんじゃないかと私は推察します。
もったいないですねぇ。まさに宝の持ち腐れ。もしそんな自治会がありましたら、どうぞもう一度出してはみませんか?
人手が無い。組み立て方が解らない。
いやいや大丈夫です。今はSNSなどで呼びかければ、喜んで手伝ってくれる祭りバカ、彫刻バカが集まってくれると思いますよ。