<ご挨拶>
錦江湾で害獣として駆除されたエイを、街の資源として利活用する取り組みをしているEI-KATSU(エイ活)の代表惠島と申します。
EI-KATSU(エイ活)では、広く食用として知られているアカエイだけでなく、全国で食害の面でも加工の面でも最も厄介視されているナルトビエイなど、駆除された全てのエイを利活用した加工品を鹿児島の新しい特産品として開発、製造しており、店舗内レストランでは美味しいエイ料理をご提供しております。
錦江湾でエイが駆除されて廃棄されていることを知り、漁協にお願いして駆除されたエイを引き取って利活用するための研究を始めてから1年以上経ち、ようやく美味しく調理および
加工することができる新技術を開発いたしました。
この新しく開発した技術によって、鹿児島の厄介者であるエイをブランド化して、鹿児島の人気者にしたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。
<日々の活動内容>
【街の厄介者を街の資源に】をスローガンに、エイの駆除を実施している漁協(錦海支所)からエイを仕入れて、アンモニア臭や尿素(アンモニアの原因物質)、トリメチルアミン(魚臭の原因)を独自の技術で除去し、身はふっくらジューシーに骨はとろけるまで柔らかく加工して、各飲食店や食料品店へ卸したり、個人の消費者向けに店頭販売するとともに、店舗内レストランではイタリアンやフレンチにしてご提供しております。
さらに「錦江湾エイ」をブランド化して姶良市の地域活性化に繋げたいと思い、現在商標登録を出願中です。
<プロジェクトの目的>
当社では日々、エイの加工に関する技術や商品の開発を行っており、特に錦江湾で駆除されるエイの大半を占めるナルトビエイを利活用する研究を行っております。
近年ナルトビエイは錦江湾だけでなく、有明海や八代海をはじめ日本各地で様々な食害や被害をもたらす害獣として厄介視されています。同時にナルトビエイの利活用を試みる企業や自治体も現れはじめています。しかし、一般的に食用と知られているアカエイとは大きく異なり、身も骨も硬く、個体の大きさはアカエイの3倍以上と大きく、アンモニア臭が死後短時間で発生することもあって、利活用を断念する企業や自治体が後を立たないのも事実です。しかしこの度、当社は新しい発見とともにナルトビエイを短期間で美味しい調味料に加工する技術を開発することに成功いたしました。
しかもなんと、この新技術誕生のヒントとなったのは、鹿児島で育まれた食文化によるものでした。それは鹿児島の芋焼酎を造る際に使用される焼酎麹です。詳細は企業秘密ですが、エイと焼酎麹の相性が非常に良いことを発見し、焼酎麹を用いてエイを発酵分解することで短期間で美味しい調味料を得る技術を新たに開発するに至りました。
この技術をもとに製造した国内初となるナルトビエイの加工品を用いて、姶良市を活気づけられるような地域活性化に繋げることがこのプロジェクトの目的です。
<支援金の使用用途およびプロジェクト達成後の展望>
・支援金の使用用途
商標登録料の納付や製造設備を充実させて量産体制を整えるための資金に充てたいと考えております。
具体的には業務用圧搾機、業務用圧力鍋、業務用ミンサー、低温調理器、寸胴を購入したいです。そのほか、商品サンプルを製造するための原材料費に充てたいです。
・プロジェクト達成後の計画
量産体制を整えて、鹿児島の特産品を取り扱うお土産屋さんや、ホテル、飲食店へ商品サンプルを提供し、販路拡大を目指します。さらに今年開催予定のかごしま新特産品コンクールへ
の出品、鹿児島県水産技術開発センターで開催される水産品評会への出品、第13回グッドライフアワードへのエントリーを予定しております。
ゆくゆくは、エイの加工品製造を姶良市の産業として確立させて、姶良市の地域活性化へ繋げるとともに、厄介者だったエイが人気者になる未来を実現させたいです。