世界の中の日本文学、そして日本語に光を当てる――
文芸誌『jem』言葉の未来を切り拓く第3号を刊行したい!

編集作業いよいよ大詰め!未訳作書評コーナー追加&寄稿者の方の略歴を紹介していきます

発起人の木村夏彦です。

「現在、編集作業が佳境を迎えています。」と記したのは先月の下旬。3号のボリュームはとてつもないものであり、いまだ、佳境という長いながいトンネルのなかで作業を続けています。

新たな情報として、メルマガ形式で配信している『jem』newsletterに寄稿いただいた、太田りべかさんのインタン・パラマディタ『千の業火の夜』の未訳作書評(7月配信分)を加筆のうえ収録することになりました。全米図書賞・翻訳文学部門でインドネシア文学として初ノミネートされたとのニュースが舞い込み、急きょ再録をお願いする運びとなりました。

なお、『jem』newsletterは以下のリンクから無料で登録いただくことができます(不定期配信)。

リンクはこちらです。

 

以下、寄稿者の方の略歴を連載形式で紹介してゆきます(「わたしのことのは散策記」の執筆者を含みます)。ご期待ください!
 

秋草俊一郎(あきくさ・しゅんいちろう)
一九七九年生まれ。日本大学大学准教授。専門は比較文学・翻訳研究。主な著書に『アメリカのナボコフ 塗りかえられた自画像』(2018)、『「世界文学」はつくられる 1827―2020』(2020)、訳書にドミトリイ・バーキン『出身国』(2015)、アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』(2020)、共編書に『教科書の中の世界文学 消えた作品・残った作品25選』(2025)ほか。

石川美南(いしかわ・みな)
歌人。神奈川県生まれ。歌集『砂の降る教室』『架空線』『体内飛行』、編著『永井陽子歌集#』『永井陽子歌集♭』、共編著『百人一首バトル』など。

太田りべか(おおた・りべか)
一九九五年よりインドネシア在住。日本語↔︎インドネシア語翻訳者。村上春樹、川上未映子、吉本ばなな、谷崎潤一郎、森絵都の小説など日本の文芸作品のインドネシア語訳を手がける。インドネシアの文芸作品の日本への紹介もときどき行っている。日本での既刊翻訳書は、エカ・クルニアワン『美は傷』、インタン・パラマディタ『彷徨 あなたが選ぶ赤い靴の冒険』(ともに春秋社〈アジア文芸ライブラリー〉刊)。二〇二六年、『彷徨』を出版した春秋社が第六二回日本翻訳出版文化賞を受賞。

小笠原鳥類(おがさわら・ちょうるい)
詩人。時々、絵。詩集『素晴らしい海岸生物の観察』『テレビ』『現代詩文庫 小笠原鳥類詩集』『鳥類学フィールド・ノート』『おお、限りなく懐かしい動物たち』『感動のシャーロック・ホームズ』『小笠原鳥類のCDは魚だ』など、評論集『吉岡実を読め!』『現代詩が好きだ』、詩画集『図鑑』。

金沢英之(かなざわ・ひでゆき)
一九六八年、東京生まれ。古代文学研究者、東京大学教授。著書に『宣長と『三大考』』(二〇〇五)、『義経の冒険』(二〇一二)、共著に『新釈全訳日本書紀』上・中(二〇二一、二〇二六)。

吉良佳奈江(きら・かなえ)
静岡県生まれ。翻訳者、韓国語講師。社会を変えるおしゃべりのような翻訳がしたい。都内大学にて掛け持ち講師。主な訳書にチョン・ミョングァン「退社」(『たべるのがおそいvol.7』二〇一九、書肆侃侃房)、チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』(二〇二〇、ころから)、ソン・アラム『大邱の夜、ソウルの夜』(二〇二二、ころから)、キム・メラ『わたしを夢に見てください』(二〇二五、花伝社)。

佐藤文香(さとう・あやか)
詩人、俳人。兵庫県神戸市、愛媛県松山市で育つ。句集に『海藻標本』、『君に目があり見開かれ』、『菊は雪』、『こゑは消えるのに』。2014年ごろから詩も書き始め、『渡す手』にて第29回中原中也賞。編著に『俳句を遊べ!』、『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』など。

佐峰 存(さみね・ぞん)
詩人。詩集『対岸へと』・『雲の名前』(第35回歴程新鋭賞受賞)を思潮社より刊行。長年の米国生活を経て、詩の国際交流に取り組み続けている。詩誌月評を担当する『現代詩手帖』をはじめ、『ユリイカ』・『文藝春秋』・『三田文學』などの雑誌、読売新聞・朝日新聞など、幅広い媒体で詩作品や論考・翻訳を発表。

高柳聡子(たかやなぎ・さとこ)
福岡県生まれ。ロシア文学研究者。翻訳者。早稲田大学、東京外語大学などで非常勤講師。主な著書に『ロシアの女性誌』(二〇一八)、『埃だらけのすももを売ればよい』(二〇二四)、『ロシア 女たちの反体制運動』(二〇二五)。主な訳書にダリア・セレンコ『女の子たちと公的機関』(二〇二三)、マリーナ・パレイ『カビリア』(二〇二五)、オクサーナ・ヴァシャキナ『傷』(二〇二六)など。

田中裕希(たなか・ゆうき)
詩人・翻訳家、法政大学文学部英文学科専任講師。第一詩集『Chronicle of Drifting』(Copper Canyon Press、2025年)で全米批評家協会賞詩部門最終候補。メアリー・ジョー・バングとの共訳による瀧口修造選詩集『A Kiss for the Absolute』(Princeton University Press、2024年)を刊行。大森静佳の短歌英訳選集をCopper Canyon Pressより2027年秋に刊行予定。

時里二郎(ときさと・じろう)
1952年生まれ。詩人。詩集『石目』(書肆山田2013年)。『名井島』(思潮社18年・高見順賞、読売文学賞)。『伎須美野』(25年思潮社・歴程賞)など。詩誌「カナリス」、「歴程」同人。

平川綾真智(ひらかわ・あやまち)
一九七九年生まれ。詩人。第七十六回H氏賞選考委員長。「poetry interface」、詩誌『歴程』等に所属。「シュルレアリスムと音楽」の数少ない研究者の一人。国際芸術祭での朗読、ショート動画配信、VR空間での発信など媒体の枠組みを攪拌する詩人として知られている。詩集に『h-moll』(思潮社、二〇二一)等。個展に「転調するために」(oncyber、二〇二三)。二〇二六年、アート・ドキュメンタリー「Edge」平川綾真智篇、公開。

平松秀樹(ひらまつ・ひでき)
京都大学東南アジア地域研究研究所・連携准教授、博士(文学)。専門はタイ文学・文化、ポピュラーカルチャー研究、比較文学。主な日本文学関係の論文に、「タイにおける日本文学・文化及びポップ・カルチャー受容の現状と研究―ミカド』『蝶々夫人』から‘ブライス’人形まで」(『立命館大学言語文化研究』第21巻3号、2010)、「東南アジアの日本文学」(中川成美・稲賀繁美編『越境する言の葉―世界と出会う日本文学』彩流社、2011)、「日本におけるタイ表象/タイにおける日本表象―異文化受容の前提となる相互認識を目指して」(『比較日本文化研究』第16号、2013)など。

廣岡孝弥(ひろおか・たかや)
翻訳者など。主に韓国のSF作品を翻訳している。二〇二一年に、ファン・モガ『モーメント・アーケード』で第五回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」の最優秀賞を受賞。同著者による『生まれつきの時間』、パク・ヘウルの『この星を離れた種族』(ともにinch magazine PocketStories)を手がける。『日韓SF交換日記 あなたの言葉を聞くための対話』(Kaguya Books)では韓国の作家十二名の日記を翻訳した。Kaguya Planetの「ニュー韓SF」でイ・サンファ、ソ・ユンビンなどの短編を紹介している。

麦原遼(むぎはら・はるか)
作家。『逆数宇宙』(2018)でデビュー。「それでもわたしは永遠に働きたい」、「シナリオ56」、「表情は人の為ならず」などの短編を雑誌やアンソロジーに発表。

2026/10/16 21:46