「呼気 KOKI」展は、2018年4月7日(土)より、カマタ_ソーコ(大田区萩中3丁目22-7)にて開催される現代作家、杉原真樹(すぎはらまき)の展覧会です。
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2010年より、様々な事物を音で繋ぐことを模索するアートユニットeje(エヘ)の中核的存在としてその活動を展開してきた杉原真樹は、事物と鑑賞者の記憶をつなぐ(「ものおと」 岡本太郎現代芸術賞特別賞受賞 2013年)など、「物」自体に内在するものや、それと鑑賞者との交叉が生み出す見えない領域を可視化することに常に関心を注いできました。本展で、杉原は鑑賞者の「呼吸」を、事物という「皮相」の間をつなぐ媒介として注目しました。鑑賞者は空間を訪れ、自分の「呼吸」を通じて、様々な事物との対話に導かれます。ある時は、自らの息が生み出す泡の音に耳を澄ませ、またある時は、自分以外の誰かの呼吸の名残に身を任せることもあるでしょう。呼吸という「メディウム」を通じ、カマタ_ソーコを舞台に、事物同士を紡ぐ一過性の空間をつくりあげます。
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本展では、みなさまの「呼気」が大切な役割を果たします。
カマタ_ソーコの二階では、「あわおと」が、みなさまをお待ちしています。
石鹸水の入ったシャーレを受け取り、ストローで息を吹き入れて、泡をつくってください。
お好きな台に載せてください。
泡のはじける音に耳を澄ませてください。泡は何度作って頂いてもかまいせん。
カマタ_ソーコの一階では、「記嚢(きのう)」が、みなさまをお待ちしております。
作品名は、「気嚢」と呼ばれる鳥類の持つ呼吸器官から着想されました。
本作は、参加者の「呼気」データを取り込み、その人がいなくなった後も、記録されたデータを元に動き続けるバルーン型の作品です。
こちらの作品内部では、ご自身の呼吸との連動をリアルタイムで体験していただけます。
本作「記嚢(きのう)」の体験チケットを、展覧会に先行して販売いたします。
なお、展覧会は無料でご観覧頂けます。
「記嚢(きのう)」の内部に入るご体験、2階「あわおと」のご鑑賞・ご体験は無料ですので、どうぞお気軽にご訪問ください。
こちらの体験チケットは、装置の中に入り、ご自身の「呼気」との連動・記録を希望される方が対象です。
※現地でのお支払いも可能です。(現金のみ)
※プロジェクトをご体験頂けるのは、現地のみ、展覧会開催期間のみとなります。
※返金には対応いたしかねます。
沢山の皆様に会場まで足をお運びいただけましたら幸いです。
皆様のプロジェクトへのご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします!
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《展覧会概要》
展覧会名:呼気 KOKI 杉原真樹個展
作家名:杉原真樹(すぎはら まき)
会期:2018年4月7日(土)~4月22日(日)
開館時間:12:00-19:00 ※会期中の金・土・日のみ開館
会場:カマタ_ソーコ
東京都大田区萩中3丁目22-7(京浜急行空港線大鳥居駅西口下車。産業道路を南(橋の見える側)へ徒歩5分。セブンイレブンの先)
オープニングパーティー:4月7日(土)18:00〜20:00
助成:アーツカウンシル東京
協賛:エミリーズバルーン株式会社
協力:@カマタ
◆展覧会の情報はこちらでも更新されます!こちらもフォローいただければ幸いです。
カマタ_ソーコ Facebook https://www.facebook.com/KamataSoko/
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《作家プロフィール》
杉原真樹(すぎはら まき)
サウンド、映像・インタラクティブ、グラフィック、服飾など多種多様な専門分野で活躍するメンバーで構成されたアートユニットeje(エヘ)の中核的存在として、2010年より活動を開始。2013年、あらゆる「もの」の音を鑑賞者が聴き取るインスタレーション「ものおと」で、第16回岡本太郎現代芸術賞特別賞を受賞。その後も、味覚の変化を音楽が促す体験型プロジェクト「おとゆ」(2015年)など、多数のプロジェクトを発表し、2017年より個人としての作品展開を開始。
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ここで動いているこれらは、
あなたの呼気を残して行ってください
そしてあなたもいなくなった後。
それに会いに、