2022年5月、『ジミー』(青海エイミー著、メタ・ブレーン社)が発売されました。
「軽いのに、深い」
「一気読みした」
「私が読みたかったのは、これだった」
多くの人に感動をおこした『ジミー』。
あなたは、もう読みましたか?
そして、2025年夏。
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自分を「異物」と感じていたリリー。マレーシアから帰国後、学校をやめ、モデルの仕事を始める。
ジミーとは会わなくなり、それでも、日々は静かに過ぎていった。あの日が来るまでは――。
「生きることの痛みを、どうしたらいい? 」
そして、リリーとジミーは、何を選ぶ?
一度読んだらもどれない物語が、2025年、幕をあける。
(順不同)
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読み終えた後、茫然としてしばらく言葉が出なかった。
「これは・・・とんでもないものを読んでしまった」と思った。
(抜粋)全文はこちら
花咲 ともみ(Hanasaki Tomomi)さん
(心理セラピスト・メンタルトレーナー、企業研修講師)
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心の自由を奪う暴力から魂を解き放つ解放の物語であるし、
自分を退治しに来る『桃太郎』を鬼の視点から見て初めて描けた物語
(抜粋 全文はこちら)
斉藤賢爾さん
(早稲田大学大学院経営管理研究科教授。こどもたち自身による未来創りを応援する一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事。著書に「不思議の国のNEO」(太郎次郎社エディタス) など)
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心を揺さぶられ、抉られながらも、リリーの強さに勇気をもらい、まるでセラピーのように感じました。
(抜粋 全文はこちら)
ひがしりこさん
(femUniti株式会社でコミュニティマネージャーとして勤務。未踏的女子発掘プロジェクト2期生)
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この本に巡り合うことは、物語と共に生きること。
すべての女性、全ての男性に、 この本が届くことを 心から望んで止みません。
(抜粋 全文はこちら)
前川珠子
(未来世代法日本版チーム 特定非営利法人グラスルーツ理事 東日本大震災復興の過程の過労死で家族を失い、過労死等防止対策推進法の制定に尽力、
前過労死等防止対策協議会委員。スピリチュアル・アート・音楽活動。著書「私が死んだ後で」)
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灰の中から蘇る不死鳥のように、傷を飲み込み変容を遂げる一人の少女の物語です。
誰もが内側に、自分を生きる力を宿している。
その事実に、希望と力を得る人がきっといる。
私のように。
(抜粋 全文はこちら)
吉川ヒロさん
(幼少期から違和感を感じ、20歳からトランスジェンダー男性として生き始める。性的マイノリティ当事者として多様な性に関する啓発や相談に携わる。
講演数250回以上、年間80回以上登壇。 著作『Speak Out vol.1』。 https://hirospeakout.base.shop/ hirospeakout.base.shop)
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もはや小説ではない。途中で何度も立ち止まり、読み進められなくなることも。
私は果たしてどうやってここまで生きてきたのだろう?
私も直面してきた衝撃や痛み、怒りは、どこに置いてきたのだろう?
(抜粋 全文はこちら)
鈴木世津さん
(一般社団法人SD&I研究所 共同創設者 兼 代表理事。femUniti株式会社 共同創業者兼CEO)
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僕の救いはジミーの存在でした。
彼のあり方、眼差し、行動。 「少なくとも加害者にはなったことはない」という傍観者的な立ち位置から一歩進んで「戦う人を抱きしめられる存在でいたい」という立ち位置に自分は変化しているんだという事を…
(抜粋 全文はこちら)
細野真悟さん
(グッドビジネスクリエーター You be You 株式会社 取締役 一般社団法人Fukusen 代表理事。
著書に『リーンマネジメントの教科書』(日経BP))
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これまでの人生で私が傷つきながら受け入れざるを得なかったジェンダーに関する不条理が呼び覚まされて、リリーに重なりました。
(抜粋 全文はこちら)
大坂祐希枝さん
(有料放送のWOWOWでグループ初の女性取締役に。現在はメンター、コーチとして若手経営者予備軍の育成などに携わる。
著書に「優良顧客を逃さない方法」)
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「社会システムの中の抑圧者と被抑圧者の入れ子構造の中で、どうやって非暴力へ向かっていけるのだろうか?」
このような深いテーマに、小説だからこそできるアプローチをするものが、これだ。
「夜をめくる星」が、世界に放たれる。
田原真人
(国際ファシリテーション協会アジア支部理事、参加型社会学会理事、(株)デジタルファシリテーション研究所代表。
著書『出現する参加型社会』他)
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私には、ずっと書かなければならないと思っていたことがあります。そうしなければ、その想いは、私を内側から食い破り続けるだろうと。
『ジミー』では、高校生の主人公マイは、インスタグラムのフォロワーが70万人もいるリリーを「自分とは違う人だ」と思っています。
しかし、私には、リリーとマイが背中合わせにたっているように思えました。彼女たちは、どこを向いて、何と戦っているのでしょう。
『ジミー』を書き終えたころから、私には、リリーの姿が見えるようになりました。それは、痛みと悲しみ、強烈な怒りを抱えた恐ろしい存在でした。
リリーとマイが、裏と表ならば、それは私の裏表だったのでしょう。
リリーは、血まみれでぼろぼろの姿になりながら、必死に戦っていました。それは、内側の何かが、形を変えた姿だったのかもしれません。
「暴力とはなにか」
「力を奪われた人は、どうやってそれを取り戻すのか」
「どうしたら、人はそれでも生き抜けるのか」
リリーの亡霊に取り付かれ、絞り出すように私は書き続けました。
ラストシーンまで来た日。
どこからか、まったく予想もしていないようなことばが聞こえてきました。私はそれを文字にして打ち込みました。
終、と書き終え、私は茫然としていました。これは、なんだったのでしょう。私一人ではたどり着かなかった場所に、私はいるようでした。
ああ、そうか。
闇と思っていた私の恐れ、苦しみ、怒り、痛みが、突然、光を放つものに変わっていたのです。その輝きの中に、私はひとり立ちました。
すべてがひっくりかえったのです。
過去が流れて影響を及ぼしたのではなく、いま生まれた物語が、大きなうねりとなり、その波がすべてをひっくり返す。
今までの人生のすべての恐ろしいものが、このためにあった。
私は、恐ろしい出来事に支配されたのではなく、それを食い、いま、殺し返した。
亡霊のリリーは、その役目を終えました。彼女は、私の中から抜け出て物語のなかに命を持ちました。
これは「殺さなければ自分が死ぬ」と限界に歩いていく人の話です。恐ろしくおぞましい話です。
私が書いたのではなく、おそらく鬼が、私を連れて行ったのでしょう。あなたの中に鬼がいれば、目を覚ますかもしれません。
内側から食い破られることを拒否しろ、生きろ。
それは私に言いました。
鬼となっても、生きろと。
これは、鬼の話です。
2025年3月14日 青海エイミー
大学院でジェンダースタディーズを学ぶ。2011年マレーシアに移住。
ペナン島で初めての小説『ジミー』を執筆。原稿を読んだ橘川幸夫氏、メタ・ブレーン代表の太田順子氏に絶賛され、出版が決まる。
200人が原稿を読み、クラウドファンディングで多くの支援を得てのち、2022年5月『ジミー』発売。2023年『本当の私を、探してた。』発売。
『夜をめくる星』は三冊目。
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『イコール』(橘川幸夫責任編集)副編集長+AD。AR三兄弟の三男。おぽぽ。
https://www.youtube.com/watch?v=c7_fAXzDv7o
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