『綺譚花物語』日本語版キックオフミーティング
今回はサウザンブックスにとっても初めての「日本式漫画文法」な「台湾漫画」ということで、「日本式漫画」の経験のある編集さんを探しましょう、となっていたのですが、無事に編集さんをゲットできました!
雑誌『青騎士』で台湾漫画家AKRUさんの作品を掲載するにあたり、編集を担当している古屋さんが参戦です。
AKRUさん作品も『北城百畫帖』や、今、『青騎士』に掲載されている作品など、全て日本式の漫画文法で描かれています。
そしてもう一点、スタッフ一同一致して求めていたのが「台湾漫画にリスペクトのある人」でした。
日本式の漫画文法で描かれている台湾作品に対してはどうしても「日本漫画クオリティを求めてしまう」、その結果「台湾作品を下に見てしまう」方がいるのですが、それは絶対嫌だったのです。
台湾漫画は台湾漫画。
スタート地点は日本漫画と近くても、日本漫画の影響だけを受けた訳ではなく、日本漫画そのままではないし、日本漫画を描きたい訳でもないのです。
そこをちゃんとわかって台湾漫画にリスペクトの念をきちんと持っていてくださる編集さん、ということで、ツテという名の細い糸を手繰り、古屋さんにお受けいただけました。
肝心の原稿はただいまブラッシュアップをほぼ終え、作者のお二人への情報確認を行いたい部分をピックアップしています。
並行して、ルビを振るための名前や地名などの台湾語発音の確認作業にも入っていきます。
このまま行けばだいたい年内には一度、日本語を原稿に流し込んでみることができそうな様子です。
そして私の方はガイドブックのための調査も着々と進めております。
古写真は台湾の国立アカデミーによるライブラリー資料のものを使わせていただけることになり、ここで色々とゲットの予定。
ガイドブックに落とし込む歴史的建造物のピックアップと、背景調査も進行中。
昨日の国会図書館で地図ゲットに加え、商工会の資料も漁って、市内の様子など探っていきます。来週月曜日には台湾協会にも資料閲覧に行く予定。
ただ、今回やはり自力では写真撮りに行けなさそうなので、台中の写真のご提供を呼びかける可能性が出てきております。
台中市役所の写真、警察署の写真、宮原眼科のアイスクリームの写真、などのごく普通なリクエスト以外に、○○通りをどっち方向から撮った写真、やら、台中女学校裏手にある日本家屋の写真、やら、台中公園のこの地点に立って旧参道を撮影した写真、やら、○○橋の橋柱の橋名プレートを撮った写真、やらのややこしい代物のご提供を呼びかけると思いますので、台中旅行の際にこういったマニアックな部分を撮ってきたという方いらっしゃいましたら是非ご協力ください。
黒木夏兒
左上:翻訳者の黒木さん
左下:サウザンコミックス編集主幹の原さん
右下:編集の古屋さん
右上:サウザンブックスの安部と古賀(本なし)
※制作状況については、今後も随時、こちらの活動報告にてお知らせして参ります。
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