皆さん、こんにちは。サウザンコミックス編集部です。
早いもので前回のご報告からそろそろ1カ月が経とうとしています。『ペピーク・ストジェハの大冒険』翻訳出版クラファン発起人であり、日本語版翻訳者でもあるジャン=ガスパール・パーレニーチェクさんと髙松美織さんによる訳文のブラッシュアップ作業も一段落して、DTP作業を待つばかりになっています。
現在、デザイナーさんと一緒に『ペピーク・ストジェハの大冒険』の日本語版にはどんな書体が最適だろうかと検討を行っている最中で、それが決まれば、晴れて翻訳をフキダシの中に流し込むDTP作業に入ることができます。
改めてチェコ語の原書をじっくり見てみると、実は主人公のペピークとヒロインのエルゼヴィーラのセリフには、それぞれ異なる書体が当てられています。
ペピークとエルゼヴィーラのセリフには異なる書体が用いられている
それだけではありません。本書にはペピークの独白が多く登場するのですが、それはまた異なる書体が当てられていますし、オノマトペや手書きの文字も随所に登場します。
ペピークの独白とオノマトペ
原書の魅力を損なうことなく、日本の読者の皆さんに楽しんでいただける翻訳を目指して、作業を続けてまいりますので、どうぞご期待ください。作業の進捗はこれからも随時報告させていただきます。
なお、サウザンコミックスでは12月15日(木)23時59分まで、第6弾となるデイヴィッド・マッズケリ『アステリオス・ポリプ』を翻訳出版するためのクラウドファンディングを行っています。実は既に目標金額に到達し、日本語版の出版は確定しました。『ペピーク・ストジェハの大冒険』同様、完成後は一般書店で購入することもできるようになるのですが、クラウドファンディング中は、お得な価格で本を予約購入し、他では手に入らない今回限りの特典を入手することができます。よかったら、まずはぜひサイトでプロジェクトの詳細をご覧ください。気に入っていただけるようでしたら、ぜひクラウドファンディングにご参加いただければと思います。『ペピーク・ストジェハの大冒険』とはひと味違った、大人向けのグラフィックノベルの傑作として、世界中で評価されている作品です。
世界の漫画を翻訳出版「サウザンコミックスシリーズ」を今後ともどうぞ宜しくお願いします。