今回は『Radiant Rest』の魅力をみなさまにぜひお伝えしたく、本書の一部を仮翻訳したものをご紹介します。ヨガ ニドラについての参考書のような本なので、正直どこをご紹介すべきか悩みましたが、第三部の実践編にある第8章の冒頭、そして中澤が一番気に入っている、「自然の力を利用した強化練習」をご紹介します。
・8・
実践Ⅲ
深いリラックス、魂を目覚めさせる
この練習では、マントラと呼ばれるサンスクリット語の真言や光、そして意識をマルマポイントと呼ばれるエネルギーの集結点に体系的に動かすよう思いえがくことで、心身をすっきりさせ、生命力をたかめます。
(途中省略)
自然の力を利用した強化練習―星あかりの目覚め(5分間)
星の光をつかって自分の本質を目覚めさせるこの練習法は、ヨガ ニドラのトレーニング リトリートで好んで行っているものです。一度行うだけでも、多くの生徒がヨガ ニドラの奥深さを感じることができるようです。カリフォルニア州のビッグサーで行ったリトリートで直感的にやったのがはじまりで、以降この練習法を取りいれています。自然にかこまれ、電光が少なく、星がみえる環境でおこなうのに適しています。都市部でも新月の夜にあかるく輝く星シリウスを見つけられるかもしれません。
安全な場所で、敷物のうえか、背もたれのあるゆったりとした椅子のうえに寝ころがり、夜空を眺めます。目をやさしく開いて眺めます。夜空全体が視野に入るようにしましょう。何が見えるか確認していきます。一番目をひく星に意識をむけます。それは一番あかるい星かもしれませんし、一番きらきらしている星、またはお気に入りの星座の星かもしれません。その星とおなじ輝きで自分ができていることを感じます。星をやさしく眺め、目を閉じます。まぶたの内側からその星を見つづけ、その星を体のなか ― 眉間の第三の目の位置 ― に招きいれます。そこで輝いているのを感じます。
一度目を開けます。お気に入りの星をもう一度見て、目を閉じ、今度は脳の中央でその星がかがやいていると想像します。同じことを体じゅうで繰りかえしていきます。星を見て、それが体にあるかのように感じていきます。もし星を見失っても心配する必要はありません。その星を感じ、思いだし、それを体に当てていくよう思いえがきます。その輝いている星をのど、おへそ、骨盤の中央で感じます。そして一番下の背骨、手の指先ひとつひとつ、足の指先ひとつひとつ。かがやく星々で体がうめつくされます。自分の体のなかに銀河が浮かびあがります。目を開け、星々がちらばる夜空を見上げます。目を閉じ、自分のなかでかがやく星々を見つめます。(5分間)
宇宙のようにひろがる自分の体を感じます。星々のかがやきに感謝を伝えましょう。
※翻訳作業中のもので、完成版では異なる可能性があります。
あらかじめご了承ください。
以上のように、本書では伝統的なボディスキャンが入ったヨガ ニドラの他にも、忙しい日々に短時間で取り入れられる練習方法が多数掲載されています。練習時間やどんなときにその練習をすべきかも書かれており、インストラクターがクラスを組み立てるときにとても役立ちます。本書全体の目次はこちらからご確認いただけます。
この素敵なヨガニドラの本を日本で翻訳出版できるよう、引き続き情報の拡散にお付き合いください!