image

国際アンデルセン賞受賞作家スージー・リーの原点
韓国語絵本『どうぶつえん』を翻訳出版したい!

愛知県大府市の絵本作家・うしだなみこさんから応援メッセージをいただきました!

発起人・松岡の勤務先は愛知県大府市にあります。その大府市で活躍中の絵本作家・うしだなみこさんから応援メッセージをいただきました。うしださんは2020年に半田市のグラフィックデザイナー・山口トオルさんと絵本『ぼくが髪を伸ばすわけ』(山心舎)を創作・出版され、愛知県下の小学校全校に寄贈されました。うしだなみこさんと松岡はかつて同じ職場で教壇に立った仲で、以来、20年来の絵本仲間です。


『どうぶつえん』は、読めば読むほど奥深く楽しめる絵本です。

まず、絵本を開いた人は、モノクロとカラーのページがあることに気づくことでしょう。モノクロで描かれた世界とは、まったく異なるカラーで描かれた世界。そこには、女の子の笑顔、夢、希望が溢れています。

一体、この絵本の主体は誰なのか。もしかしたら女の子の靴にも作者スージー・リーの意図が込められているのかも。

スージー・リーの柔軟な発想が描く世界は、このように多くの人に多角的な視野と考える楽しさをもたらすことでしょう。自分で読み解き創り上げる『どうぶつえん』の世界を、ひとりでも多くの人に体感してほしいですね。

また、日本語版を出すといっても、原文からの単純な翻訳作業ではありません。韓国語で描かれた微妙なニュアンスを表現するには、どの日本語を当てはめると良いのだろうかと、できるだけ原作に、さらには作者の意図にも寄り添いつつ、ぴったりとくる日本語を見つけ出していきます。スージー・リーの絵本は、絵で語る場面が多いため、短くも洗練された日本語を選択していく必要があるのです。

日本語訳を付ける作業はかなり骨の折れる作業です。しかし、それは価値のあることであり、国語教育学の熱心な研究者である松岡礼子さんだからこそ成し遂げられることです。そして、わたしは、何よりもどんな日本語が物語に添えられるのかが楽しみでなりません。

発起人の成末奈穂さん、共訳者のカン・ムンジョンさん、松岡礼子さん、クラファン成立まであと一息です。

日本語版が出版されたら、老若男女、多くの人にスージー・リーの世界観を味わってほしいですね。

『どうぶつえん』の日本語版が出版されることを心待ちにしております。
 


絵本作家 うしだなみこ

2023/06/28 12:17