何事にも全力でぶつかって、壁ぶち抜くようなガチな生き方出来てる人ってどれくらいいるんだろう…ふと感じることがあります。
2014年春、初めて通訳としてラグビーフィールドに足を踏み入れてから今まで、150カ国以上のラグビー選手・関係者の方々と関わってきました。その中で圧倒的に印象に残っているのが、7人制NZ代表であるBlack Ferns Sevens、そしてルビー・トゥイ選手です。
HSBCワールドラグビーセブンスシリーズ北九州大会、そして東京2020オリンピックと、Black Ferns Sevensのチームリエゾンオフィサー(帯同通訳)を務めましたが、先にも後にも、試合前の晩に行われるジャージプレゼンテーションで涙が止まらなかったのは、このチームだけです。
チーム内でも一目置かれているルビーですが、普段はチームメイトとおちゃらけているし、とにかくいつもポジティブでハッピーなバイブスを周りに浸透させるような人。チームがプロ化する前からのベテランの1人で、チームメイトみんなのお姉ちゃん。でも、練習が始まると1秒たりとも気を抜く瞬間がなく、移動中のバスの中では私のところに来てインタビューに日本語で答えたいからと何度も日本語の発音を繰り返し練習するような、とにかく純粋な努力家でした。
彼女の口から、どれだけラグビーが自分にとって大切なものなのか、人生観、女子アスリートとしての苦悩や今までの人生で直面した辛かった時間やそこからの成功体験をジャージプレゼンテーションで耳にした時、想像を絶する彼女の壁だらけの人生に驚くとともに、彼女のアスリートとして、そして1人の女性としてのパワーを感じました。
アスリートを始め、著名人に対するメディアやSNSでの攻撃も後を絶たない今、日本社会において、アスリートを1人の人間としてリスペクトすることが出来るきっかけにもなりうる力を持つ自伝だと思っています。そして、男女問わずアスリートの方、アスリートを目指す部活生、トラウマがある方、人生に悩んでいる方、新しいことにチャレンジする勇気がない方、もっと1人の人間として強く成長したい方、ぜひこの本を手に取って頂ければと思います。
いろんな人と共存していく社会で、お互いもっと自分に素直に、お互いの価値観を認め合ってオープンな生き方が出来るようルビーの言葉が必ず後押ししてくれるはずです。
発起人Cocoちゃんがいなかったら絶対に実現しなかったプロジェクト。来年この素敵な本を日本語で読めるように、ぜひ皆様素晴らしいクラファン活動にご協力ください。
エミリー・パーカー
1996年、福岡県北九州市生まれ、オーストラリア在住。過去に長門ブルーエンジェルス立ち上げ時通訳、NTTドコモレッドハリケーンズ(現レッドハリケーンズ大阪)、NECグリーンロケッツ東葛のチーム通訳として活動。スポーツ庁事業Sport for Tomorrow、HSBCワールドラグビーセブンスシリーズ北九州大会、ラグビーワールドカップ2019日本大会、東京2020オリンピック競技大会2020年(2021年開催)、FIFA女子ワールドカップ2023オーストラリア・ニュージーランド大会など数々の国際スポーツ大会で活躍。
ニュージーランド女子チーム、金メダル授賞式(東京2020オリンピック競技大会)でのチーム写真。上段右端がエミリー・パーカーさん、中段左端がルビー・トゥイ選手。
参加者100名が近づいて参りました!
引き続き、情報拡散へのご協力をお願いいたします。