今回、『ハチクマの帰還』を日本の読者へ届けられるチャンスを与えていただいたことを、とても喜んでいます。正直に言うと、これは私にとって夢のような出来事です。
10代の時、本当にたくさんの日本のマンガを読みましたし、数え切れないほど多くのアニメを見ました。中毒だったのではないかと言ってもいいぐらいで、とにかく止めることができませんでした。魅力的なキャラクターと舞台設定、不思議な出来事が起こる数々の物語に没入するのは、素晴らしい体験でした。作家として、私は日本のマンガにとても強い影響を受けたのです。このことは、私の作画スタイルの端々に感じ取っていただけるのではないかと思います。
私は日本国際漫画賞の際などに日本を訪れたことがありますが、マンガというものがこんなにも高く評価されている国が、日本以外にあるだろうかと、強い感銘を受けました。ですから、私にとって、日本の読者の皆さんに自分のマンガを読んでもらえる以上の喜びはありません。このプロジェクトを支援してくださる全ての読者の皆さんに感謝します。- Arigato!
エメー・デ・ヨング
自著とともに
サイン会にて
第12回日本国際漫画賞の授賞式に出席するため来日した時の写真
実は、エメーが日本語版の出版に強い思いを寄せていることは、このメッセージを受け取る前から感じていました。『ハチクマの帰還』翻訳出版プロジェクトの告知を初めてインスタグラムに投稿した際、エメーがその投稿を見つけて、ストーリーに上げてくれたのです。まだ彼女と直接連絡を取る前でしたし、投稿は日本語のみだったので、どうやって見つけてくれたのだろうと、びっくりしました。そのストーリーには、「もうすぐ日本語版が出るよ!」と喜びのコメントがついていて、思わずスクリーンショットを撮ってしまいました。自分の作品をたくさんの人に読んでもらえるよう、常に気にかけてアンテナを張っているのだなあと感動しました。
早いもので、『ハチクマの帰還』翻訳出版クラファンも、そろそろ折り返しに差し掛かります。これまで120人以上の方にご支援をいただき、達成率は約20%まで来ることができました。後半に向けて、さらに盛り上げていきたいところです。ご支援を検討中の皆様、ぜひこのタイミングにご参加いただけますと幸いです。すでにご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。ぜひ周りのご友人・お知り合いへのお声掛けを通じて、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
(川野夏実)
クラファン期間残り46日、折り返しとなりました。参加者人数が120名を超え、まもなく20%達成が見えてきています。後半戦の盛り上げにどうぞお力をお貸しください。