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親友の死、深い傷を持つ男が出会う謎の少女
オランダを代表する女性作家が描く
コミック『ハチクマの帰還』を翻訳出版したい!

最初の翻訳が終わりました!

みなさん、こんにちは。『ハチクマの帰還』翻訳出版プロジェクト、発起人の川野夏実です。オランダは冬の入り口に差し掛かり、朝夕冷え込んできました。

 

先日、最初の翻訳が終了し、デザイナーさんが訳をフキダシに入れてくださいました。私は普段から、気に入った作品の日本語版を自作し(素人感丸出しの…)、編集者さんにお見せしているのですが、やはりプロのデザイナーさんが作ってくださるものは比べ物にならない美しさ!確認作業をしながら、「これから本当に皆さんに読んでいただける日本語版ができるのだな」と嬉しさでニヤニヤしてしまいました。はやく皆様にお届けしたいです。

 

ここからは、フキダシのサイズや絵に合うように文章を練り上げていく作業に入ります。マンガ翻訳の楽しいところです。一方で、作中に出てくるオランダ語のオノマトペを日本語ではどんな音に置き換えるかというところには頭を抱えます。作品の随所に登場するハチクマの鳴き声、オランダ語では「KRIE KRIE」と表現されているのですが、日本語の場合はどうするか。youtubeにアップされている鳴き声を聴きながら、「ああでもない、こうでもない」と考えています。最終的にどうなったか、作品がお手元に届きましたら、ぜひご確認ください。

 

制作状況については、今後も定期的にご報告いたします。本のお届けまで楽しみにお待ちください」

 

さて最後になりますが、現在、サウザンコミックスでは、私が発起人を務めた第8弾のエメー・デ・ヨング『ハチクマの帰還』に続いて、第9弾として、ユベール作、ザンジム画のバンド・デシネ、『男の皮』を翻訳出版するためのクラファンを行っています。色使いが素敵でおとぎ話の絵本みたいだなと思いきや、なかなか攻めた内容で海外マンガならではの魅力を感じます。


発起人を務めるのは海外コミックスのブックカフェ書肆喫茶moriの店主森﨑さんです。応援メッセージをはじめ、『ハチクマの帰還』プロジェクトをずっと支えてくださった森﨑さんのプロジェクト、私もオンラインイベントなどに参加しています。よかったらぜひサイトをご覧になってください。作品の一部もお読みいただけます。
https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/8553

 

 

晩秋のオランダより

 

 

2024/11/07 12:37