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イタリア発、Netflixアニメも手掛ける大人気漫画家!
コミック『アルマジロの予⾔』を翻訳出版したい!

チェルビアット絵本店の四方実さんからの応援メッセージ

 イタリアの絵本を扱う「チェルビアット絵本店」、それ以外のイタリア語の原書、訳書を扱う「二つの扉書店」という二つのオンライン書店を運営するイタリア本のスペシャリスト四方実さんから応援メッセージをいただきました! イタリアの他の作品も絡めつつ、鋭いゼロカルカーレ評になっています。ぜひお読みください!

 


 日本でも広く知られてほしいと願っていたゼロカルカーレのコミック作品が翻訳出版に向けて動いていると知り、いてもたってもいられず参加させて頂きました。

 氏の邦訳作品は私の知る限りクルド人自治区を取材したルポルタージュコミック『コバニ・コーリング』しかありません。同書を読んだ際、重すぎるほどのテーマを扱うノンフィクションにもかかわらず、著者自身である主人公が訪れた先の地名を忘れるなど、テーマと釣り合わないほどのどこかズレた笑いでテンポを崩しつつも、作品の印象が軽くなることはなく、西洋社会へ一石を投じようとする著者の強い想いが損なわれずに伝わるってくることに衝撃を受けました。ややもすると無調法になりかねない危うさがある題材の中でこのようなシニカルな笑いを生み出せるなんて、と強く心に残った作品です。

 今回の『アルマジロの予言』はイマジナリーフレンドを題材とした作品。イタリアや欧米諸国では絵本や映画でも時折見られるモチーフとなる頭(心)の中の空想の友達ですが、あまり日本の作品では見かけないように思います。(近年では「屋根裏のラジャー」などありますが)。私自身、イタリアの絵本が好きでイマジナリーフレンドを扱ったお気に入りの作品も幾つかあるので本作も楽しみで仕方ありません。大切な友人の死というこちらも重いテーマを扱いながらも、ゼロカルカーレ特有のとぼけた様子のキャラクターや、アルマジロがイマジナリーフレンドであるという独特の世界観によって、やはり思わず声を立てて笑ってしまうような魅力があります。

 また、本作は昨年翻訳出版された同性の元恋人を自死で喪った著者の心情を描く別の作者のイタリアのエッセイ『遺された者たちへ』と同様に、大切な人の喪失とその後の自己の在り方という苦しくなるようなテーマを扱った作品でもあります。ですがゼロカルカーレの語り口調も相まって、自身がそれほどの強烈な体験を持ち合わせたことはないにもかかわらず、いつしか主人公の気持ちに自身の中から何か重ね合わせるものが出て来て、気持ちを共有しながら読み進めてしまう心を突き抜くような作品だと感じました。

 そんな傑作『アルマジロの予言』が京都ドーナッツクラブの皆さまにより魂を込めて届けられ、日本語で読めるようになるその時を心待ちにしております。

 

追伸:原題がpredizioneやprevisioneでなくprofeziaというのも、訳語の『予言』や物語の内容と合っていて味わい深いなと感じました。

 

四方実

辻調理師専門学校イタリア語非常勤講師。日伊協会『原書で楽しむイタリア絵本』担当講師。広島県立大学卒。京都外国語大学大学院修士課程修了。機械メーカー、繊維商社で海外営業・貿易業務に従事した後、独立してイタリアの書籍を扱う書店を開業。通訳、実務翻訳、個人でのイタリア語レッスンなども手掛ける。

 

チェルビアット絵本店

https://italiaehon.thebase.in/

 

二つの扉書店

https://libreriadueporte.stores.jp/

 


 四方さん、熱いメッセージをありがとうございました! そして5月7日(木)20:30から、四方さんが運営するチェルビアット絵本店のXアカウントのスペースにて、トークショー「翻訳のこぼれ話~アルマジロの予言~」が開催されます。試し読みで公開されている訳文を原文と照らし合わせながら読むことで、翻訳やことばの面白さを知ってもらおうという企画です。よろしければこちらもチェックお願いします!

https://x.com/i/spaces/1pJdRbnZyrpKW?s=20

 

 クラウドファンディング終了まで残された日数は20日を切りましたが、おかげさまでここ数日、支援がぐんぐん伸び、達成率50%目前まで来ております。残り日数は少なくなってきましたが、サウザンブックスの過去のクラファンを見ても、まだまだ挽回可能だと思っております。この勢いに乗って、ぜひ日本語版を皆さんのお手元にお届けしたいです! 引き続きよろしくお願いします!

 

 

 

 

2026/04/30 16:23